10:00〜10:05 |
開会挨拶/主査 群馬大学 伊藤直史 |
<第一部> |
10:05〜10:35 |
「東京都立産業技術研究センターの紹介」東京都立産業技術研究センター 片岡正俊 |
東京都立産業技術研究センターは地方独立行政法人に移行して3年目となり,新たな経営ビジョンとして,「時代の先を読み,技術の力で,産業をリードする」を掲げた.このビジョンに基づく中小企業支援への取り組みについて紹介する. |
東京高専技術懇談会とのコラボ企画(1) |
10:35〜11:10 |
「キューリーポイント加熱法の分析機器への応用」日本分析工業株式会社 大栗直毅 |
1967年スイスETHのW. Shimonの報文にならいガスクロマトグラフ用キューリーポイント熱分解装置を開発した.誘導加熱炉は,強磁性体の箔片(パイロホイル,質量:90 mg)を0.2 sec間でキューリー点まで急速加熱が可能で,Ni. Coを主とする合金を作成した後,圧延によって0.05×9×20 mmに成形した.キューリー点で160℃から1,140℃の20種類のパイロホイルを開発した.この加熱技術をMS用試料導入,P&T濃縮装置,燃焼ガス分析装置などに適用した. |
東京高専技術懇談会とのコラボ企画(2) |
11:10〜11:45 |
「高温環境下における鋼板の耳端位置計測」株式会社ニレコ 松本幸一 |
マイクロ波を用いたセンサは耐環境性に優れ高温下でも長期間にわたり安定して計測ができるといった特徴がある.今回,スペクトラム拡散を用いることで高精度な計測を可能としたマイクロ波センサを開発した.そのセンサを製鉄の連続焼鈍炉内を流れる鋼板の耳端位置計測に応用した事例について報告する. |
11:45〜13:00 |
休憩 |
<第二部> |
13:00〜13:20 |
「エンジンの温度計測−講演の聴きどころ−」東京工業大学 小酒英範 |
13:20〜14:05 |
「内燃機関の燃焼室壁面における定常・非定常温度計測」武蔵工業大学 榎本 良輝 |
熱電対を用いた燃焼室壁面の定常(時間平均・サイクル平均)・非定常(瞬間)温度計測法について,特に異種材料から構成される熱電対を燃焼室内に埋め込むことによる,計測値に与える影響について講演者が検討・検証した内容を講演するとともに,その考え方で計測した計測結果の紹介もする. |
14:05〜14:50 |
「ディーゼル機関燃焼室壁温とディーゼル火炎内混合気温度のレーザー計測」 明治大学 相澤哲哉 |
ディーゼルエンジン燃焼室の壁面温度を瞬時2次元計測すること,およびディーゼル噴霧火炎内初期すす生成領域の混合気温度を瞬時計測することを目的として,感熱燐光体を発光体とするレーザー誘起燐光温度計測法,およびピレンを発光体とするレーザー誘起蛍光法について,それぞれ実験的に検討した結果を紹介する. |
14:50〜15:05 |
休憩 |
15:05〜15:50 |
「エンジン燃焼のオンボード計測と混合気温度のLIF計測」日産自動車株式会社 角方章彦 |
筒内の着火以前における混合気温度を計測する手法として,筆者らがエンジン開発に活用してきたまったく特長の異なる2つの手法,レーザ誘起蛍光法と赤外吸収法について,計測手法の原理や装置の説明とともに,HCCIエンジンに適用した結果を紹介する. |
15:50〜16:35 |
「エンジン内火炎温度の高速度画像計測」株式会社ナックイメージテクノロジ 館 隆司 |
エンジン内火炎温度の高速度画像計測における,エンジン内燃焼画像の撮影方法と,ディーゼル燃焼画像による二色法画像温度分布解析を紹介する.撮影方法については一般的な可視化エンジンを使用した撮影とボアスコープによる撮影について実録画像を交えながら触れる.ディーゼル燃焼の二色法画像温度分布解析では,黒体炉を用いず軽便な標準光源を使用したキャリブレーション方法とその問題点・解決方法について触れる. |
16:35〜17:20 |
「2線式熱電対によるエンジン内混合気温度の瞬時計測」千葉大学 森吉泰生 |
内燃機関の燃焼室内現象解析のために,高い精度と時間空間分解能でガス温度計測を行うことが求められてきた.広く用いられている熱電対は,精度はよいが時間分解能に劣ることが問題である.そこで,太さの異なる熱電対を同時に用いることで,温度計測を可能にすることができたので,その事例を解説する. |
17:20〜17:25 |
閉会挨拶/副主査 日本原子力研究開発機構 廣沢孝志 |
17:35〜19:30 |
意見交換会(懇親会) |