13:00〜14:30 |
講師:東京工業大学大学院 理工学研究科 教授 広瀬茂男 |
演題:新たなロボット開発への挑戦(発想,展開,実用化) |
概要:ヘビの動きで発想したヘビ型ロボット,クモの動きで発想した4足歩行ロボット,などに関してその発想と工学分野への展開,さらにそれを実用化する挑戦の過程を紹介する.また同時に,未来社会におけるロボット開発のあり方,方向性などを論ずる. |
14:30〜16:00 |
講師:九州工業大学大学院 生命体工学研究科 教授 松岡清利 |
演題:神経振動子を用いたロボットの制御 |
概要:動物は,歩行・羽ばたき・遊泳などの体外的運動や呼吸・蠕動などの体内的な運動など,さまざまな振動的な振る舞いを示すが,それらは中枢パターン発生器と呼ばれる神経回路(CPG)において生成されていることが知られている.CPGに対しては数多くの数理モデルが提案されたが,筆者が1985年に発表したモデルは現在最もよく知られているものの1つであろう.そのモデルはもともと動物のCPGのもつ特性を明らかにする目的で提案されたものであったが,1990年代中頃に人の歩行モデルの基本要素として用いられて以来,さまざまなロボットに応用されるようになった.それらのロボットの制御においては,振動子がたとえば関節のアクチュエータを加振する一方で,ロボットのなんらかの状態量が振動子の入力としてフィードバックされる.これにより振動子は対象力学系の固有振動に同調し,エネルギー効率の高い運動制御が可能になる. |