トップページ > プログラム
SSI2017 プログラム

特別招待講演

特別招待講演1

前田氏近影

「超スマート社会/Society5.0実現に向けて」

前田 章(国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)研究開発改革推進部 運営統括(「超スマート社会」領域担当))

昨年閣議決定された第5期科学技術計画では「超スマート社会」「Society5.0」の実現が掲げられ、さまざまな施策が進められている。このコンセプトは非常に幅広いものであるが、技術的に見た一つの側面として、「実世界のモノにソフトウェアが組み込まれて高機能化(スマート化)し、それが連携協調することによって社会システムの自動化・効率化を実現し、また新しい機能やサービスの実現を容易にする仕組みが実現された社会」と捉えることができると考えている。これは、単なる「スマートな社会」やSociety4.0とされる「情報化社会」との違いは何か、という問いに対して、「情報技術がデータ処理などのサイバー空間内での勝利を高度化するものとすれば、超スマート社会では電力システムや交通システム、サービスロボットなどの物理的実体に情報技術によるインテリジェンスが埋め込まれ、それらの間の相互作用により全体システムとしての自動化・自律化の範囲を拡げるとともに、新たなサービスやビジネスが継続的に創出される仕組みを備えた社会」と考えるものと言える。
JSTが今年度から新しく始めた未来社会創造事業でも「超スマート社会」領域として上記の考え方に基づく技術開発を推進している。本講演ではその概要を紹介するとともに、「超スマート社会」実現に向けた今後の技術開発の方向性について述べる。

前田先生 ご略歴
昭和55年東京大学理学系研究科物理学専攻課程修了、昭和56年 株式会社日立製作所 システム開発研究所 入社。平成17年 同社 システム開発研究所 所長、平成25年 同社 情報・通信システム社 技師長、平成29年4月より現職。計測自動制御学会会長、情報処理学会副会長、人工知能学会副会長などを歴任。工学博士。

特別招待講演2

豊田氏近影

「Photon is our business : 高度光制御デバイス(空間光変調器)とその応用」

豊田 晴義(浜松ホトニクス株式会社 中央研究所 研究主幹)

浜松ホトニクスは、“Photon is our business”の社是のもと、光を測る(光検出器)、光を創る(光源)、そして、光を操る(光制御)、の3つの要素技術をベースに、“光”に関わるさまざまな研究開発を推し進めてきた。ここでは、浜松ホトニクスの研究工業の歴史(カミオカンデ、CERN、すばる望遠鏡などの基礎物理学への貢献)を紹介するとともに、我々のグループが研究開発を進めてきた光の2次元位相分布を高精度に制御可能な「空間光変調器(Spatial Light Modulator : SLM)」のデバイス技術と、その幅広い応用分野を紹介する。SLMの研究は、光の持つ超並列性・超高速性を活かした新たな光情報処理システムの実現を目指して、真空管技術と光学結晶を融合したSLMの試作として1980年頃に開始された。現在では、液晶を変調材料としたLCOS-SLMが事業部に移管され、コンピュータからの制御信号によって、光ビームの2次元位相分布を高精度に制御することにより、①光ビームの任意パターンへの整形、②光の位相歪や収差の補正、の2つの機能を同時に実現できる。ここでは、さまざまな応用事例の中から、レーザー加工・超解像顕微鏡・補償光学を用いた眼底観測システム・光マニピュレーション・特異光生成による微小な物理量計測など、基礎科学における原理実験から産業応用まで、具体的な事例を挙げながら、光波の高精度制御技術の可能性を紹介する。

豊田先生 ご略歴
昭和61年慶応義塾大学理工学部計測工学科卒業。同年、浜松ホトニクス㈱に入社。空間光変調器を用いた光情報処理の研究に従事。これまでに、光情報処理、光応用計測、光ニューラルネットワーク、インテリジェントセンシングの研究に従事。博士(工学)。応用物理学会、日本光学会、および映像情報メディア学会会員。

Important Dates

Link

広告

ポスター

poster