• 安全性・信頼性・セキュリティの認証適合作業・取得のコストによる開発の圧迫。
  • 認証取得で要求される成果物のレベル・質の第三者認証機関ごとの違い。
  • 認証機関とのコミュニケーションギャップ、共通理解の欠如による認証取得期間の延長と市場への製品出荷の遅延。
  • 規格・ガイドラインの効率的な策定、合意形成のためのプロセスなどに対する方法論の欠如による発行時の時代背景との乖離。
  • 規格・ガイドラインの解釈が多義的であり、学習コストが高い。
  • 複数の規格の認証(安全性とセキュリティなど)を取得するための効率的な方法論の確立。
  • 規格に適合していても、必ずしもシステムの品質が向上しない。
以上のような課題の解決のために、工学的、科学的アプローチを行うことを目的とするのが、認証工学(Certification Engineering)になります。欧米では、認証工学の萌芽となる研究が徐々に現れてきています。上記の課題は、特定の産業界に固有な問題ではなく、多くの産業界に共通のものを含んでいます。さらに、メーカー、認証機関、研究機関が上記の課題について議論出来る場が無いのが現状です。このような問題意識から、メーカー、認証機関、研究機関の柵を超えて、認証に関する諸問題を研究するためのフォーラムとして設立されました。