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SSI2013 スペシャルセッション 一覧

SS1: 記号創発ロボティクスとデータ工学ロボティクス

セッションオーガナイザ谷口忠大(立命館大学)
コオーガナイザ大野和則(東北大学),下坂正倫(東京大学),山崎公俊(信州大学),岩橋直人(京都大学),長井隆行(電気通信大学),稲邑哲也(国立情報学研究所/総合研究大学院大学),岡田浩之(玉川大学)

人工知能の研究は常に言語と身体の間を行ったり来たりしてきた.その中で,近年の計算資源の爆発的増加,統計的機械学習理論の発展,WEBの急速な広がりによる様々な資源の増大により,言語と身体を同時に扱うための研究環境は大いに変化してきた.

言語の獲得のためには,行動の自律的獲得も重要であり,また,身体に基づいた実世界のセンシングから,環境を認識すること,概念を獲得すること,計画を生成することなども重要である.これら全てはつながってボトムアップに獲得される必要がある.これらの問題は,ロボットが人間や環境との相互作用を通して,コミュニケーションに必要な知識や実世界での行動に必要な知識を発見・理解・学習・運用する過程の研究として,統一的に捉えることができるだろう.

記号創発ロボティクスでは,ボトムアップに言語獲得や行動獲得,動作獲得,計画生成を行なう知能を機械学習装置やロボット,エージェントとして創りだすことにより,人間の言語的コミュニケーションについての構成的理解も深めていくことを目指す.

また,データ工学ロボティクスでは, ロボティクスと情報処理の技術を融合することで、日々変動する情報(データ)の中から、人や、人をサポートするロボットに役立つ知識とサービスの創出を目指している.

本セッションでは,この新しい研究領域,記号創発ロボティクスとデータ工学ロボティクスに係る基礎から実用化研究に携わる研究者が一同に会し,近未来の課題と解決への取組みを議論する.

トピック例: 記号創発,シンボルグラウンディング,ヒューマン・ロボット・インタラクション,マルチモーダル対話,概念学習,物体操作学習,語意学習,言語獲得,対話戦略・対話調整とスキルの学習,言語発達,言語進化,動作の言語化,動作の分節化,タスク遂行とスキルの学習,環境の分節化,一般物体認識・学習、実世界理解,文章生成,自己位置学習,強化学習,模倣学習,音声認識,映像情報処理,自然言語処理,実世界情報処理,記号論,ビッグデータ

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SS2: 先端的機械学習に基づく自律的適応知能ダイナミクス創成

セッションオーガナイザ谷口忠大(立命館大学)
コオーガナイザ北野勝則(立命館大学),島田伸敬(立命館大学)

ノンパラメトリックベイズ理論を始めとする先端的機械学習理論が,近年目を見張る成果を挙げ,画像認識や知能ロボティクス,生体情報処理などの分野へと,その適用領域を広げている.本セッションでは,多種センサ情報や画像情報処理,脳神経系のシミュレーションなど自律的適応知能ダイナミクスのための情報技術に関する研究発表を募集する.

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SS3: 防災・減災のための情報システム

セッションオーガナイザ仲谷善雄(立命館大学)
コオーガナイザ泉朋子(立命館大学)

東日本大震災を受けて、防災・減災のための情報システムへのニーズが高まるとともに、新たな動きも出てきた。その中で、特に南海トラフ地震に焦点を当てた研究事例を紹介し議論したい。

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SS4: 筋骨格系の制御

セッションオーガナイザ木野仁(福岡工業大学)
コオーガナイザ田原健二(九州大学)

近年,ロボット制御の分野において,より人間らしい動作の実現が重要な課題となっている.本セッションでは人間の持つ筋骨格系制御について焦点を当て,ディスカッションを行う.

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SS5: 生体生理計測による生体機能の理解と応用

セッションオーガナイザ萩原啓(立命館大学)
コオーガナイザ牧川方昭(立命館大学),大須賀美恵子(大阪工業大学),小谷賢太郎(関西大学)

SSIではこれまでに、生体システム、ライフサイエンス、生体・生理工学などのセッションにおいて生体の計測や制御に関わる数多くの発表がなされてきています。SSI2013ではスペシャルセッションとして「生体生理計測による生体機能の理解と応用」を企画いたしました。様々な方面からの生体計測への取り組み、また得られたデータから生体機能の理解への取り組み、さらにはそれらの知見の応用などについて幅広く発表を募集いたします。奮ってご参加のほどお願いいたします。

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SS6: 関係性デザインと関係論的システムデザイン

セッションオーガナイザ下原勝憲(同志社大学)
コオーガナイザ高玉圭樹(電気通信大学),真栄城哲也(筑波大学)

本セッションでは,ヒト・モノ・コトが相互依存し,連携・連動して機能する実体としてシステムを捉える関係論的な視点から,人間社会における関係論的なシステムの在り方を探究し,システムの創出のための方法論ならびに“関係性をいかにデザインするか”について議論します.

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SS7: ヒューマンモデリング

セッションオーガナイザ堀口由貴男(京都大学)
コオーガナイザ姜銀来(高知工科大学),中西弘明(京都大学),林勲(関西大学)

本セッションでは,人が関わる各種活動において,身体的あるいは認知的な技能の本質を科学的に理解することや,さらにはその実行を円滑化し向上させるための支援技術の開発を目的として,活動主体としての人間をシステム工学的な観点から記述する「ヒューマンモデリング」をテーマとする.人の認知・判断・行動の特性理解とモデル化,それに基づく環境設計や知的支援などの応用技術に関する研究発表を広く募集する.

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SS8: 集合知とコミュニケーション場のメカニズムデザイン

セッションオーガナイザ水山元(青山学院大学)
コオーガナイザ須藤秀紹(室蘭工業大学),谷口忠大(立命館大学)

集合知メカニズムとは,「組織内外の複数の関係者の頭の間に分散している知識や,それらの関係者の認知能力をうまく統合することによって,価値のある情報や知識(知識資産)を生み出す仕組み」のことであり,それを支えるコミュニケーションには,その過程を通じて関係者の合意形成や相互学習を促進するという機能もある.近年,Wiki や予測市場,クラウドソーシングなどの,新しい集合知活用ツールが現れている一方で,知識共有のための社内 Wiki,議論のための Web フォーラムなどのツールを安易に導入したものの,期待した効果が得られていない例も見受けられる.したがって,集合知の効果的な活用のためには,単なるツールの導入では不十分であり,それを支える(フォーマル・インフォーマルな)コミュニケーション場のメカニズムを適切に設計する必要があると考えられる.本セッションでは,そうした広い意味でのメカニズムデザインを取り扱う.

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SS9: エネルギー管理におけるシステム・情報・制御技術

セッションオーガナイザ稲垣伸吉(名古屋大学)
コオーガナイザ千葉龍介(首都大学東京),谷口忠大(立命館大学),鈴木達也(名古屋大学)

近年のエネルギーをめぐる流動的な状況において,エネルギー管理の重要性は増すばかりである。本セッションではエネルギー管理における研究事例を幅広く集め,研究者の交流を深めると共に,今後のエネルギー管理のあるべき姿について議論したい。

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SS10: ドライバの生理、心理、行動

セッションオーガナイザ堺浩之(豊田中央研究所)
コオーガナイザ佐藤稔久(産業技術総合研究所),竹本雅憲(成蹊大学)

ドライバを対象とした研究は、より一般的なヒト研究と同様に、遺伝子レベル、脳神経回路レベル、個体行動レベル、集団行動レベルといった様々な分野への広がりをみせている。また、研究手法の観点でみても、アンケート、認知心理実験、脳活動計測、モデリング、シミュレーション、実車実験、実路観察など極めて多様である。このセッションでは、そうした分野や手法の枠を超えて最新の知見を持ち寄り、ドライバ研究の現状を概観するとともに、今後の方向性を議論したい。

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SS11: コンピューテーショナル・インテリジェンスの理論と展開

セッションオーガナイザ村田純一(九州大学)
コオーガナイザ畠中利治(大阪大学)

本セッションでは, コンピューテーショナル・インテリジェンス(計算知能)に関する最近の理論的研究を取り上げる.特に,複素数や四元数などで高次元化したニューラルネットワークのモデルの可能性, 高次元の関数最適化問題への進化計算や多点探索の新たな展開,ファジィ推論モデルと学習のアルゴリズムなど,大規模かつ複雑な対象をモデル化し問題解決へアプローチする計算知能の方法論に関する研究発表を募集する.

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SS12: 人を誘(いざな)うシステム

セッションオーガナイザ川上浩司(京都大学)
コオーガナイザ松下光範(関西大学),平岡敏洋(京都大学)

不便の効用を活用するシステムデザイン(不便益)や仕掛学などに見られるような、人間機械系においてシステム側単体の効率化や最適化を求める以外の方針、結果としてユーザを誘うことになる方針を探求する研究を募集します。システムとしては、物理的な機械に限らず、いわゆる制度設計なども含めて幅広く対象とします。

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SS13: 人工社会アプローチによる社会サービス向け大規模参加型シミュレーション

セッションオーガナイザ寺野隆雄(東京工業大学)

サービス科学が対象とする分野は、マーケティングから始まり、情報、製造業のサービス化などに広がっている。しかし、行政、教育などを含む社会サービスへの適用は緒についたばかりである。社会サービス分野では、多種多様な関与者のインタラクションやコンフリクトの中で妥当な意思決定を行わなければならない。このような問題について、本OSでは、多種多様な関与者が存在する社会サービス分野を対象に、その担当者や設計者、利用者が意思決定に直接的・間接的に参画できるような大規模参加型シミュレーション技術を指向する。これは以下の2 点をねらいとする。1)社会サービスに必然的に伴うトレードオフ下において創発する現象を表現すること。2)社会サービスの政策立案や制度設計に資すること。これにより、実際の社会サービスを開始する以前の段階で、制度のトレードオフに関する認識を参画者間で共有できる。また、複数シナリオを分析することにより、耐性のあるサービス作成をデザインできるようになる。研究には、ビジネスゲーミング、実時間シミュレーション、進化計算による最適化、エージェント技術を深化・統合して利用する。

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SS14: 身体性に基づく人間の適応的運動機能のシステム論的理解

セッションオーガナイザ近藤敏之(東京農工大学)
コオーガナイザ太田順(東京大学)

外界からの膨大な感覚情報を統合し,身体を構成する骨格筋活動を適切に制御することによって,我々の意図は外界に表出される.その適切な実現のためには,感覚を統合し運動への仲立ちとなる“脳内の身体表現”が存在し,それが自身の意図により円滑に駆動されることが必要である.通常,我々はこの“脳内の身体表現”を意識することはないが,脳疾患等によりこれが損なわれると,身体の動かし方がわからない,動かしていることがわからない,そもそも身体が自分のものであることがわからない,等の状況が生じる.このことは,脳卒中や認知症・パーキンソン病などの脳疾患に伴う運動障害の背景に“脳内の身体表現の異常”が潜んでいる可能性を強く示唆する.

本セッションでは,神経生理学,システム工学的手法により,適応的運動・行動発現能力の解明にアプローチする研究やその人工物設計等への応用に関する講演を募集する.さらには運動機能障害や精神疾患の生成機序のモデル化やそれに基づく疾病予測,効果的な療法の開発を指向する研究成果についても幅広く講演を募集する.

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SS15: 適応システム

セッションオーガナイザ大倉和博(広島大学)
コオーガナイザ右田正夫(滋賀大学),片田喜章(摂南大),松村嘉之(信州大学),山田和明(東洋大学),伍賀正典(福山大学),保田俊行(広島大学)

対象とするシステムが環境の変動に呼応して適切に変化していく特徴を持つとき,これを適応システムと呼ぶことにする.この適応システムの持つ一大機能は,マクロ的視点でいう動的平衡性,すなわち恒常性にあると言える.本セッションでは,この機能の実現へ向けた様々な取り組みについて討論する.

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