計測と制御 2007年12月号(Vol.47,No.12)

衛星による地震火山活動の監視−2007年中越沖地震を例として−
古屋正人(北大 )





図1 InSARによる地殻変動検出の流れ.(a)初期干渉画像.ほぼ平行に並ぶ軌道縞が卓越する.(b)軌道縞を除去した後の干渉画像.地形に対応した干渉縞が卓越するが,地殻変動のシグナルを含む.(c)SARデータとは独立なDEMを用いてシミュレートした地形干渉縞.(b)と(c)の差には,地殻変動シグナルが残ることになる.




図2 降交軌道(a)と昇交軌道(b)のInSARで検出した地殻変動.衛星視線距離が伸びる変化を正とした.海上の黒点は(加藤愛太郎氏による)余震分布を示す. (c)地形陰影図.





図3 (a) 2007年6月14日と2007年7月30日のデータによる干渉画像.(b) 2007年6月14日と2007年9月14日のデータによる干渉画像.ともに全く同一の処理手順で得られているが,(a)は7月30日の電離層擾乱の影響を受けていると考えられる.




図4 降交軌道データの観測値と断層モデル(図6)に基づく計算値の比較.(a)観測値,(b)計算値の合計,(c)本震断層の寄与,(d)非地震性断層の推定観測値,(e)非地震性断層の寄与,(f)観測値と計算値の残差.




図5 昇交軌道データの観測値と断層モデル(図6)に基づく計算値の比較.(a)観測値,(b)計算値の合計,(c)本震断層の寄与,(d)非地震性断層の推定観測値,(e)非地震性断層の寄与,(f)観測値と計算値の残差.




図6 推定した断層モデルの平面図(左)と幾何学的な配置.3枚の断層を仮定している.赤が本震の断層,青と緑が非地震性の断層である.青点は,余震分布を表わす(加藤愛太郎氏による).



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