計測と制御 2000年12月号

VOL.39 2000

ミニ特集 「同定/制御における確率論的アプローチの新たな展開」

理工学においてごく自然な確率論的アプローチに対し,制御系設計においては確実に仕様を満たさなければならないという,ある種の確定的なロバスト制御の考え方は,この分野に大きなインパクトを与え,20世紀最後の20年間,制御理論の中心課題の一つであった.しかし,制御系設計,それと整合するシステム同定に関する研究が進むにつれ,成功とともに,問題の難しさ,深刻さも浮彫りにされてきた.今回のミニ特集では,この問題点を克服するために確率論的考えを導入した幾つかの例と,関連する近隣の話題について紹介する.同時に,制御理論と近隣の研究分野との交流が,急速に盛んとなってきていることも伺い知ることができる.

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