特集「マスストレージの制御技術」磁気ディスク装置の記録密度は,年率100%という驚異的なスピードで向上している.情報が記録されているトラックとトラックの間隔は,3.5型装置で約0.7μmであり,サブサブミクロンのヘッドの位置決め精度が要求される.ディスク装置の位置決め制御アルゴリズムは通常DSP(ディジタル・シグナル・プロセッサ)で演算される.制御対象が1入力1出力で比較的シンプルな構造をしていることから,大学の先生方の高度な位置決め制御理論を適用する対象としても近年特に注目されている. 本企画は,これまで研究・実用化されてきたこの分野における制御技術を特集することで,身近で使用している情報記憶装置の位置決めのしくみを読者に紹介するだけでなく,この分野の研究をスタートするための情報を提供し,かつ,産学通して今後のこの分野の発展に寄与することを目指している. |
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