計測と制御 2003年11月号

VOL.42 2003

特集「温度計測−この10年と未来−」

 温度計測は,常に古くてしかも新しい課題といわれている.種々の業界における多くの製造現場では,その生産量・品質・良品率・歩留まりなどが大きく温度に影響される.金属材料の析出強化・溶体化処理・焼き入れ・焼き鈍し・焼き戻し,ガラス製造における脱泡・清澄・粘度調整,半導体産業における熱拡散処理等々,具体例をあげるときりがない.
 そのため温度計測の研究・開発は古くから活発に行われてきているが,生産技術が高度化するするにつれ常に新しい課題が生じてきている.一方研究面においても,宇宙・医療・バイオなどの新しい領域の発展とともに,研究対象が広がり,センサそのものの研究から利用技術に至るまで,多種多様な研究が行われて来ている.したがって常に新しいテーマが生じており,新規な研究や開発が不断に行われている.
 ほぼ10年に1回のペースで開催される8th Temperature Symposium が2002年10月21〜24日に開かれた年でもあり,そこでの最新情報を含めて約10年ぶりに温度計測に関する特集号を企画する.

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