計測と制御 2003年12月号

VOL.42 2003

ミニ特集「流体計測制御技術の最前線」

 流体の測定は重要な工業計測量の一つであるが,その計測や制御に関する特集は長年企画されていない.一方,流体のセンサやアクチュエータに関する技術は,環境・エネルギー・公害・医療などの問題と密接に関係しており,着実に進歩している.本ミニ特集号の趣旨・編集方針・概要などについて簡単に述べる.まず,現実の流量測定は,非定常な流速分布中で流量測定を実施せざるを得ない場合が多いため,これに関する最新の測定技術を紹介する.次に,極微少の流量測定・制御は,医療機器,排気ガスなどの環境対策,半導体製造などに利用できるため,その実用化が望まれていた.最近,これに関する新しい技術が開発されているので,この関係の解説を大学と会社の研究機関に依頼した.また,公的な立場からの流量測定の規格,ユーザの立場からの流量測定に関する諸問題,逆に測定器メーカーの立場からの工業用流量計の最近技術,気体流量標準器 などの解説記事も読者の方々に有益であると考えて,ご執筆頂くことにした.このように,多方面で活躍されているその分野の第一人者に解説記事を依頼した.SICE会誌の多くの読者へ,流体の計測制御に関する最新の技術な話題を紹介できればと考え,本特集号を企画した.

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