計測と制御 2006年6月号

VOL. 45, 2006

特集「人道的観点からの対人地雷の探知システム」

現在世界には処理すべき埋設地雷が5千万個から1億個残存しているが,現在のペースでは全てを取り除くまでに約百年を要する.このため地雷を効率的に探知・除去する技術の開発が必要とされている.日本ではJST(科学技術振興機構)のマネジメントの下に,対人地雷の探知・除去活動を支援するための(1)センシング技術と(2)アクセス・制御技術を開発し,これらの技術を(3)インテグレーションすることで,安全・確実,かつ効率的に対人地雷の探知・除去を行うための実用的なシステムの開発が2002年10月から進められており,屋外公開試験(2005年3月)を行うなど着実な成果をあげている.本特集の目的は,対人地雷の探知・除去に関する課題と、その解決向けて開発されている技術を解説することで,計測・制御・SIの重要性を再確認し,新たな応用分野をSICE読者に紹介することである.


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