計測と制御 2008年4月号

VOL. 47, 2008

特集「計測制御と技術継承〜技術継承問題の実情に触れる〜」

近年,製造業企業においては,1947年〜49年生まれの団塊世代が60歳に達し,大量定年退職による人手不足,技能空洞化の発生が懸念されている.これに対して各企業では雇用延長よる対応や,教育等による技術・技能の継承・伝承を進めている.「技術・技能の継承・伝承」は以前から注目されているものであるが,2007年問題に直面している今ほど取り上げられたことはなかった.計測と制御の分野,それら利用している分野においてもIT活用ツールの導入や教育訓練の実施などさまざまな対応が取られ,諸学会の活動においてもこれに関連するテーマが取り上げられなど,非常に関心の高いテーマである.  この特集では,計測制御分野およびその技術を利用している分野における「技術・技能の継承・伝承」(以下,技術継承)という課題に対し,現代のさまざまな環境を睨んだ上で再検討し,大学・企業における取り組みなどを紹介することにより,この問題を検証し日本の産業界・教育界のさらなる発展に貢献することを目的とする.

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