計測と制御 2014年 10月号

VOL. 53, 2014

特集「制御システムセキュリティの現状と課題」

従来の制御システムは独自のアーキテクチャやプロトコルで構成された独立したシステムであり、情報システムとも分離されていたためセキュリティについてあまり考慮されていなかった。近年IT技術の発展と共にコストダウンや利便性、経営情報など他の情報との連携を理由として、制御システムのオープン化が進み、情報システムと接続されるようになってきた。制御システムにコモディティ化した技術が採用されるようになった結果、情報システムにおけるセキュリティの脅威が制御システムにおいても顕在化し始めており、制御システム、特に重要インフラのセキュリティ対策に関する関心が高まっている。国内外においてセキュリティガイドラインや標準を策定するなどの取り組みが始まっており、制御システムセキュリティを取り巻く状況は急速に変化している。
本特集は、開発者や研究者が制御システムセキュリティの課題解決にどのように貢献していくか考える端緒となることを目的とし、プラントフロアや製造現場における制御システムセキュリティの現状と課題、産官学の取り組み、標準化や認証などの最新動向を紹介すると共に、座談会でいままで気づかれなかった新たな課題の掘り起しを試みる。

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