計測と制御 2015年 9月号

VOL. 54, 2015

特集 「流体制御だからできる応用技術の最新動向」

 流体制御の大きな特長としては,流体を介してパワーを伝達することにより,機械式や電気式と比べて小型で大きな動力が得られることがあげられる.このことから,古くからさまざまな分野で利用されており,建築機械における油圧技術,生産設備の自動化を担う空気圧技術などはその代表的なものである.基盤技術として成熟されたものとして扱われがちであるが,最近でも,風力・波力・潮力発電のクリーンエネルギー分野,半導体製造の精密生産分野,手術ロボット・介護ロボットの医療福祉分野などに流体制御を活かした応用例が数多く見受けられる.また,水圧駆動を用いた食品加工機械や福祉機器,機能性流体を用いた高性能ダンパやマイクロマシンなどの新分野への展開も活発に試みられている.本特集では,流体制御だからできる応用技術の最新動向について解説し,実際に実用例などについて紹介する.

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