計測と制御 2015年 12月号

VOL. 54, 2015

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特集 「自動化システムの来し方,行く末」

 ここでいう自動化システムとは,人間の体の延長である道具,道具を組み合わせ人間の体にはない機能にまで拡張した機械,さらには,これらを高度化して,より人間に有用な働きを実現するシステムへとインテグレーションするという大きな枠組みのなかで,『自動化により人間の幸福の増大に資するシステム』のことを指している.
 SICEにおいては,多くの部会が活動しているが,自動化システム部会は,SICE創立直後の1966年設置に自動化機器部会として発足した.その後,1985年のSICEの部門制への移行時には,制御部門・自動化機器部会となった.さらに,2003年のSI部門の新規発足時には,SI部門・オートメーション部会,SI部門・自動化システム部会へと名称を変更しているが,その発足以降,一貫してハードウエアと制御システムを同時に考察する立場を基調として,『自動化システム』研究の啓発と情報交換を実施する部会として活動してきた.
 今回,2015年に部会発足50周年の節目を迎えるに当たり,自動化システム部会の歴代主査により,各時代の自動化システムの目的と方法の変遷を俯瞰し,次世代を展望する特集号を編纂する.2014年12月のSI部門講演会SI2014では,本特集号企画と連動する「SI部門自動化システム部会記念講演会」を主宰,歴代主査から,名城大・福田敏男氏,芝浦工大・水川真氏,IHI村上弘記氏をお招きして特別講演会を実施した.

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