計測と制御 2017年03月号VOL. 56, 2017 |
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特集「身体性システム科学の展開」超高齢社会を迎えた我が国では、加齢に伴う運動器の障害や脳卒中・脳変性疾患による運動麻痺等が急増しており、これらの運動機能障害を克服する有効なリハビリテーション法の確立が急務である。その鍵を握るのは、身体機能の変化に対する脳の適応メカニズムの解明である。我々の脳内には身体のモデル(脳内身体表現)が構築・保持されており、これに異常が生じると感覚系や運動系に深刻な障害が起きると考えられる。これらの解明は非常に重要である.このような背景の元,文部科学省科学研究費新学術領域研究「身体性システム」(領域代表:東京大学太田順)がH26-30の予定で発足した.ここでは,運動制御と身体認知を統合的に理解し、真に効果的なリハビリテーション法を確立する「身体性システム科学」なる新たな学問領域の創出を目指している。本特集では,システム工学,脳科学,リハビリテーション医学それぞれの観点からどのように身体性システム科学学問体系構築に迫るか,その提案と事例について述べる. |
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