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ユビキタスコンピューティング実験住宅 Ocha Houseの見聞録


お茶の水女子大学で建設されたユビキタスコンピューティング実験住宅Ocha Houseを見学させていただいた。

はじめに、Ocha Houseプロジェクトのメンバーである、同大学生活科学部人間・環境科学科の太田裕治准教授より、Ocha Houseについてと、Ocha House内で行われている実験について紹介していただいた。

Ocha Houseは2009年3月に完成した平屋建の住宅で、スケルトン−インフィルという設計手法が用いられている。また、居住空間と計算機の空間を分けるため、上部に広いキャットウォークを設けるとともに床面の地盤面からの高さを通常より高くし、キャットウォークと床下を計算機の収納に利用可能としている。更に、ケーブル類が表に出にくいように、柱に配線溝を設けている。

Ocha Houseを用いた研究は、生活科学部人間・環境科学科および理学部情報科学科において行われている。人間・環境科学科では、転倒防止のための歩行計測に関する研究を行っている。靴に複数個の圧力センサを組み込み、無拘束で足圧計測を行うというものである。また、情報科学科では、遠隔地の家族等とのコミュニケーションツールとして家具などを用いる研究や、ICタグとカメラを用いた衣類管理機能を持つタンスなどの研究が行われている。女子学生の目線を大切にした研究が行われていることが特徴的であった。


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ディスカッション(右上が太田先生)Ocha House内部の様子