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お知らせ |
2008年度プロセス制御専門家養成塾(SICEプロセス塾2008)最終期塾生募集のご案内
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計測自動制御学会では,現場がわかるプロセス制御関連技術専門家を100名育成することを目指して,プロセス制御専門家養成塾(プロセス塾)を2006年度から開講してきました.いわゆる2007年問題と言われるように,生産現場からの熟練技術者が大量に引退し,後継者の育成・補充が十分でないためプロセス制御分野においても専門家の深刻な減少・不足が進んでいます.SICEプロセス塾では,実用性のある高度な技術の伝承を目的としますが,技術そのものを教育するだけではなく,現場がわかり,自律でき,そして社外人脈を活用できる人材の育成を行います.修了した塾生がプロセス制御分野の核となって,これからの種々のプロジェクトを主導できる骨太な専門家となることを目標としています.
塾長には元SICE会長で東京大学名誉教授の北森俊行先生をお迎えし,制御の現場と制御理論の整合性をご教授いただくとともに塾を主宰いただいております.そのもとで,プロセス制御に関する産業界と大学のトップレベルの講師陣が,通信教育方式で,5つの重要科目の指導を行います.最近必ずしもきちんと教えられていないPID制御を始めとする基盤となるプロセス制御技術を現場経験とともに教育することを重要視しています.年4回のスクーリング(宿泊つき研修が中心)によって実習を含めた講師・塾生間のインタラクティブな討論により,実のある成果が得られるように工夫し,併せてSICEプロセス塾人脈ネットワークの構築・提供も目指しています.
初年度の2006年度には17名,2年目の2007年度では40名の方が修了されました.2007年度は,ユーザーからの塾生とサプライヤー側の塾生がほぼ半数ずつとなり,講師陣も含めた,理論,技術,開発・設計・エンジニアリングおよびプラントの保守・運用とまさに理論と技術と現場の総合的かつ整合性のある議論が活発に行われました.
SICEプロセス塾2008は,100名を育成する第一期プロセス塾の最終年度と位置づけています.充実した講師陣の価値あるテキストと熱意ある講義,そして2年間の成果と反省を盛り込み,充実したカリキュラムにより,塾を開講します.この機会を逃すと,第二期のプロセス塾が計画されるのを待つことになります.プロセス制御関連の仕事に携わられる有為の方々のご参加をお待ちいたしております.なお,修了者は,SICE「計測制御エンジニア補」資格認定試験の試験免除合格者となります.
具体的な応募要領および申し込みについては,下記をご参照ください.
【講師陣】(敬称略)
塾長 |
北森俊行(東京大学名誉教授) |
講師 |
伊藤利昭(元名古屋工業大) |
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小河守正(山武) |
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加納学(京都大学) |
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重政隆(東芝三菱電機産業システム) |
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末続靖(日揮) |
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富田芳生(元横河電機) |
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橋本芳宏(名古屋工業大)ほか |
【ご参考】2006年,2007年度修了者(累計57名)の所属
ユーザー(系エンジニアリング会社):20名
旭化成エンジニアリング(1) |
味の素エンジニアリング(1) |
出光興産(1) |
岩井機械工業(1) |
王子製紙(1) |
ジャパンエナジー(2) |
昭和エンジニアリング(1) |
新日本製鐵(1) |
住友化学(3) |
大陽日酸(1) |
東京ガス(1) |
三井化学(2) |
三菱化学(2) |
三菱化学エンジニアリング(2) |
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エンジニアリング会社:9名
メーカー:28名
東芝(2) |
東芝ITコントロールシステム(3) |
東芝三菱電機産業システム(2) |
日本エマソン(1) |
日立製作所(1) |
日立ハイテクコントロールシステムズ(2) |
富士電機アドバンストテクノロジー(1) |
富士電機システムズ(4) |
富士電機水環境システムズ(1) |
山武(6) |
横河電機(5) |
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SICEプロセス塾2008 募集要領
[期 間]
2008年6月(開校)−2009年3月(修了)
[通信講座概要]
・テキストは電子的に配本される. ・通信講座には課題学習を含む.
[通信講座概要]
講座名 |
概要 |
講師 |
プロセス制御 |
・概論 − 産業の発展と制御技術の展開、プロセス制御の役割と期待効果、プロセス制御系の設計手順
・プロセス制御基礎 − プロセスの動特性、制御系の構築、制御性評価と課題 |
伊藤利昭
重政 隆 |
PID制御の実際 |
PID制御の実践チューニング
PID制御手法の実際
PIDアドバンスト制御概要 |
富田芳生 |
プラントの計装 |
計装と制御の目的
計装の表現
計装ループとその構成
プラントの計装例
最近の計装技術 |
末続 靖 |
プロセスのモデリング |
・データ解析 − 連続/離散時間伝達関数の同定,閉ループ系同定,多変量解析,ソフトセンサー,制御性能監視
・化学工学基礎 − 物質収支・熱収支,移動現象,反応モデル,蒸留モデル |
加納 学
橋本芳宏 |
モデル予測制御 |
モデル予測制御概論
プロセスモデルと制御量予測
制御則と目標値決定則
チューニング
モデル予測制御の実践 |
小河守正 |
[今年度のスクーリング概要](検討中)
回 |
テーマ |
場所 |
スケジュール |
(開校式) |
・プロセス塾オリエンテーション
・北森塾長講義(現場と理論の整合性) |
東京
文京シビックセンター |
2008年6月
16日(月) |
第1回 |
・プロセス制御
概論 【伊藤講師の補講】
基礎 【重政講師の補講】
・(特別講義または講演を検討中) |
千葉県千葉市
海外職業訓練協会(OVTA) |
2008年8月
1日(金).2日(土) |
第2回 |
・PID制御の実際 【富田講師の補講】
・プラントの計装 【末続講師の補講】
・(プラントの見学会などを検討中) |
岡山県総社市
国民宿舎サンロード吉備路(水島地区見学) |
2008年10月
27日(月),28日(火) |
第3回 |
・プロセスのモデリング 【加納講師の補講】
・化学工学の基礎 【橋本講師の補講】 |
東京 日野市
富士電機能力開発センター |
2008年12月
17日(水) |
第4回 |
・モデル予測制御 【小河講師の補講】
・修了式 |
宮城県などで検討中 |
2009年3月上旬 |
[募集条件]
・プロセス制御の分野での経験(企画、開発、設計、実装、保守など)が10年程度あること.
・通信教育講座(自己学習・課題提出)を行ない,スクーリングに原則としてすべて出席可能なこと.
[募集人員]
約43名
応募者が多数の場合、SICEプロセス塾委員会にて選考を行うことがある。
[参加費用]
10万円/人(講義のテキスト代、スクーリングの宿泊費を含む)
交通費は含まず。(各自負担)
支払い方法については、開校後別途連絡.
[申込締切]
2008年5月26日(月)
[申込先]
「SICEプロセス塾2008受講希望」と表記の上,
塾生の氏名、ふりがな、連絡先(〒、住所、所属、部署名)、電話、FAX、Emailを明記して
〒113−0033 東京都文京区本郷1−35−28−303
(社)計測自動制御学会 SICEプロセス塾係
電話:03−3814−4121 FAX:03−3814−4699
E-mail:
までメールまたはFAXにてお申し込みください。
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