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2016年12月9日(金)

今回の見学会は福祉工学部会の主催行事として実施しましたが、2月に参加させていただいた見学会を主催した(産技連)医療福祉技術分科会にもお声がけして、当日の参加者はSI部門と福祉工学部会から9名、医療福祉技術分科会から7名、合計16名となりました。

慶應義塾大学SFCの本館(アルファ館)1階ロビーで待ち合わせ、見学先であるMY-BYOハウスへと移動しました。ME-BYOハウスの外観は、屋根の上にはソーラーパネル、壁面は格子状の部材に植物が植えられており、一見して環境負荷を意識した建物であることがわかりました。玄関前には木製のスロープもあり、アクセシビリティも配慮されていました。外見は、ちょっとかわいらしくもあり、それほど大きい印象はないのですが、建物の中に入ると十分な広さがあり、全員が建物に入っても窮屈ということはありませんでした。

慶應義塾大学の植原先生から、ME-BYOハウスや、神奈川県の取り組みについて紹介していただきました。ご多忙のところ対応いただきありがとうございました。

ME-BYOハウスの建物自体は、外見からわかるようにエコハウスとして設計されたもので、夏の暑さ対策のために南側に開口部を持たず、冬の寒さ対策として床下に蓄熱して部屋に熱を伝える設備もありました。また、壁の部材で建物を支持する構造なので柱を必要とせず、柔軟なレイアウトが可能ということでした。 部屋の中には複数のセンサが設置されて、部屋の状況をモニタリングできるだけでなく、洗面台の鏡に必要な情報を提示するような機能もありました。トイレには排便時のガス成分を解析する機能を持つものが使われていました。

実際に人に泊まってもらう実験も行われており、ME-BYOハウスから出勤したり、登校するケースもあったということでした。なお、大学の施設であるため建物内は禁酒ということでした。

住宅に各種センサを実装する取り組みはたくさんありますが、実際に泊まってもらう活動は少なく、また「未病」に対する神奈川県の取り組みとも連携されており、今後が楽しみな活動でした。(文責:梶谷)

参考URL:

ME-BYOハウス http://me-byo.sfc.keio.ac.jp/house/

「未病」に関する活動についてはこちらをご覧ください。 http://apollon.pref.kanagawa.jp/cnt/f531787/  http://me-byo-summit.jp/

「ME-BYOハウスラボプロジェクト」については、こちらをご覧ください。  http://apollon.pref.kanagawa.jp/cnt/f531787/p989047.html