2005(平成17)年 AI部門長の挨拶





見浪護(福井大学)



          

 第5代の先端融合(AI)部門長を仰せつかりました、福井大学の見浪です。先代の佐賀大学の渡辺先生から突然電話相談を受け、私の方から「みなさまのお世話係として働くつもりですがそれでよろしいでしょうか?」とお聞きしますと、「それでいい」ということでしたので、それではとお引き受けした次第です。渡辺先生から当部門の目的は、「インキュベーション」(新研究分野の育成)にあると聞いております。現在のSICEは部門ごとに研究領域を設定して活動する部門制で動いています。したがって部門ごとに研究領域分野を確定して活動しているわけです。この体制の問題点として、新たな社会の変化に適応した新研究領域を求めてフレキシブルに活動する即応性に欠けるという点を指摘され、新研究分野育成を目的として本部門が存在しているわけです。ここまでの話は非常に分かりやすいのですが、その結果として現時点で本部門が『低活性部門』の1つであるそうです。新研究分野育成ということは、なかなか難しいということでしょうか。いろいろと心配していても前には進めません。そこで逆転の発想で、先端融合(AI)部門は少々失敗しても寛容にお許しいただけるものと勝手に解釈して、とりあえず現時点で可能なことから着手していこうと考えています。まず先代が発足された研究会をできるだけ存続継続して、発展的な活動になるよう応援して行きたいと考えています。また新しい研究会などの立ち上げも実施していきたいと考えています。SICE会員のみなさまの中で新研究会を立ち上げてみたい方がおられましたら、ぜひ御連絡ください。できる限りお手伝いをさせていただきたいと思います。会員の皆様方からの積極的な提案と暖かい御支援を承ることを期待しております。
          



    Profile
 1956年4月25日、鳥取県生まれ。1979年大阪府立大学工学部航空工学科卒業、1981年同大学院修士課程修了。1993年金沢大学大学院自然科学研究科(博士後期課程)システム科学専攻修了。1994年福井大学工学部機械工学科助教授、2002年同知能システム工学科教授、現在に至る。インテリジェント制御、移動マニピュレータの力学と制御、画像認識、ビジュアルサーボイング、力制御等の研究に従事。日本機械学会、日本ロボット学会、IEEEなどの会員。



AI部門 歴代部門長
 第1代(2000年)
 藤本英雄(名工大)
 第2代(2001年)
 香川利治(東工大)
 第3代(2002年)
 則次俊郎(岡山大)
 第4代(2003年、2004年)
  渡辺桂吾(佐賀大)