「人新世のシステム学」技術専門委員会とは

本委員会は、ブレストバトルにより、2023年度に設置された委員会です。SICEのすべての部門を統括する部門協議会の直下に設置されている委員会で、SICEのすべての部門にまたがる横断的な活動を行っています。

またSICEに設置されている多くの部会や調査研究会が、どちらかというと課題解決を重点においてとして活動を行っているのに対し、本委員会では、課題創出を重点において活動しています。

人間の活動が地質学的な影響を与えている時代、すなわち人新世の時代を迎えたといわれている現代において、SICEが取り組むべき課題を創出していく活動をめざしています。

主として以下のような活動を行っています。

  •  既存の科学・工学を乗り越える人新世の新しいシステム学の提唱
  •  持続可能性に挑戦できる計測・制御・システム論の構築のための研究調査
  •  SDGs のシステム論的考察と、「真の SDGs」を実現するための計測・制御システム技術の研究調査
  • 人の功利的行動だけでなく、主観、倫理観、欲望などの計測・可視化を実現し、それらを利用するための制御・システム技術の研究調査
  •  人新世のサイバネティクスのあるべき姿についての研究調査

委員会の設置の詳しい経緯については、委員会設置趣意書をご覧ください。

委員会へのお誘い

委員会の活動にご興味のある方は、是非、委員としてご参加ください(連絡先:幹事 伊藤(群大)tadashi_ito@gunma-u.ac.jp)。

お知らせ

 2025年度 第2回人新世のシステム学技術専門委員会 講演会(オンライン開催)
日時:2025年8月19日(火)15:30〜17:30

講演者:明和政子先生(京都大学)
タイトル:生涯にわたるウエルビーイング向上のカギは幼少期にある
―「Bio-Psycho-Social」の包括的観点で考える

概要:VUCA(Volatility: 変動性、Uncertainty: 不確実性、Complexity: 複雑性、Ambiguity: 曖昧性)の時代を迎えた今、あらゆる世代でウェルビーイングの低下が深刻化している。私たちの研究室では、ウェルビーイングを「身体的(Bio)− 心理的(Psycho)− 社会的(Social)」という多次元にわたる良好な状態と定義し、それぞれの個人に最適化されたウェルビーイングの向上を目指して予測モデルの構築に取り組んでいる。これまでの基礎研究により、生涯にわたるウェルビーイングの土台は、幼少期に形成されることが明らかになってきた。発表当日は、最新の研究成果の一端を紹介するとともに、次世代の持続可能な発展に資する支援技術の開発に向けた今後の展望について議論したい。

オンライン参加申込:https://forms.gle/4ajvsTHGqJ2Xo6eFA(締切8月17日)
連絡先:群馬大学 伊藤直史(tadashi_ito@gunma-u.ac.jp)

更新情報

  • 2025年7月29日 お知らせに第2回講演会(8/19)を掲載しました。
  • 2024年10月15日 委員会ホームページ開設しました。