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学会主催行事 |
SICEセミナー「実践的な制御系設計自動車制御技術の現在と未来」
- 主催・企画
- 計測自動制御学会 制御部門
- 協賛
- システム制御情報学会,精密工学会,電気学会,電子情報通信学会,日本機械学会,日本鉄鋼協会,日本ロボット学会,人工知能学会,日本電気計測器工業会,土木学会,ヒューマンインタフェース学会,スケジューリング学会,日本リモートセンシング学会,日本音響学会,日本応用数理学会,日本建築学会,日本航空宇宙学会,日本知能情報ファジィ学会,日本フルードパワーシステム学会,バイオメカニズム学会,自動車技術会,プロセス計装制御技術協会,計装研究会(依頼中を含む)
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本セミナーでは,自動車制御技術として有用と思われる,現代制御理論からモデル予測制御の基礎までを著名な先生方にわかりやすく説明していただき,大学や企業で活躍されている第一線の研究者の方々に自動車制御技術に関する話題について応用事例を中心に紹介していただきます.
第1日目は,大阪大学の大塚敏之先生に,現代制御理論からモデル予測制御まで,最新の制御理論の基礎についてわかりやすくご解説いただきます.さらに,モデルベースト制御に基づく自動車制御にも関連する応用事例などの話題を提供していただきます.つづいて,上智大学の申鉄龍先生に,エンジン・パワートレインの制御に関する話題をご提供いただきます.申先生は現在,SICE制御部門エンジン・パワートレイン先端制御理論調査研究会の主査をされており,同調査研究会の活動も併せてご紹介いただきます.
第2日目には,自動車制御の応用事例に関する2件のご講演を企画いたしております.まず,神戸大学の深尾隆則先生より,非線形適応制御法やハイブリッド制御法の自動車のアクティブ制御への応用について,深尾先生のご研究成果を中心にご解説いただきます.つぎに,日産自動車(株)の浅井祥朋様より,スライディングモード制御法の燃料電池への応用についてお話していただきます.さらに,現役の技術者から学術界へのメッセージとして,「こういう制御法がほしい!」「既存の制御法はここが使いづらい!」など,現場のユーザ側からのご意見を述べていただく予定です.
セミナー参加費について学生会員・賛助会員枠は,8,000円(1日のみなら4,000円)と大変お得な価格設定になっています(賛助会員枠は申込締切(12月24日(水))までの事前申込の場合のみ).奮ってご参加くださるようお願い申し上げます.
なお,賛助会員リストは下記URLにてご覧いただけます.
http://www.sice.or.jp/annai/sancp.html
- 期 日
- 2009年1月15日(木),16日(金)
- 会 場
- 千里ライフサイエンスセンター セミナー室902 http://www.senrilc.co.jp/
- 〔大阪府豊中市新千里東町1-4-2,電話(06)6873-2010〕
- 講 師
- 大塚敏之君(大阪大学),申 鉄龍君(上智大学),深尾隆則君(神戸大学),浅井祥朋君(日産自動車(株))
- 定 員
- 50名(定員になり次第,締め切ります.)
- 参 加 費
- 参加費にはテキスト代,消費税が含まれます.
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正会員 |
学生会員 |
会員外 |
賛助会員枠 |
1日のみ |
15,000円 |
4,000円 |
20,000円 |
4,000円 |
両日参加 |
30,000円 |
8,000円 |
40,000円 |
8,000円 |
- ただし,賛助会員枠での参加は25名(受講者枠の半数)までとし,下記申込締切時においてこれを超過した場合には賛助会員口数や申込順等を考慮して受講者を決定させていただきます.賛助会員枠での受講の可否については,下記申込締切後3日以内にメールにてお知らせいたします.賛助会員枠での受講に漏れた場合および期限を過ぎての申込の場合には,正会員と同じ取扱とさせていただきますが,詳細については,Web案内および参加申込URLをご覧ください.
- 申込期限
- 2009年1月10日(土)
- ただし,参加申込が受講者枠に満たない場合は当日まで申込を受け付けますので,問い合わせください.
- 申込方法
- こちらをご覧ください.
- 参加申込URL
- https://www.sice.or.jp/bukai_web_appli/sindex.html
- 参加費支払方法
- こちらをご覧ください.
- 問合せ先
- 制御部門事業委員会
- 奥 宏史/大阪工業大学工学部 電子情報通信工学科
- 電話(06)6954-4302,FAX(06)6957-2136,E-mail :
- 小木曽公尚/奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科
- 電話(0743)72-5353,FAX(0743)72-5359,E-mail :
- 田中 聡/トヨタ自動車株式会社
- 電話(055)997-7569,FAX(055)997-7884,E-mail :
- 学会事務局
- 部門協議会担当/電話(03)3814-4121,E-mail :
- 講義内容
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1月15日(木) 第1日目 |
10:20〜11:50,13:10〜14:40 |
オンライン計算によるモデルベースト制御 |
講師:大塚敏之君(大阪大学) |
車両の運動を制御する際,ある程度未来までの応答をオンラインで予測および最適化して制御入力を決定することが考えられる.このような制御手法はモデル予測制御と呼ばれ, 計算量が多いため機械システムに対しては実用的でないとされてきた.しかし,計算方法の工夫と計算機の高速化によって,ある程度の規模の機械システムに対してモデル予測制御が適用可能となってきた.本講演では,計算方法の考え方とともに,船舶や自動車に対する応用事例などを紹介する. |
14:50〜16:50 |
自動車エンジンのモデリングと制御系設計手法 |
講師:申 鉄龍君 (上智大学) |
エンジンのダイナミックスは,流体・熱力学と機械力学の法則によって定まる連続時間動特性と各行程遷移に伴って発生する離散事象が混在するハイブリット系であり,圧縮燃焼行程の吸気系および燃料系信号伝播に対する遮断効果に起因するむだ時間特性を有する非線形系である.近年,環境保全の視点から自動車エンジン制御に対する要求が厳しくなり,アドバンストな制御理論を適用してより高度なエンジン制御技術を開発する動きが注目されている.本講義では,まずエンジンのモデリングについて必要な基礎知識を紹介し,トルク生成・回転系を中心にエンジンモデルについて述べる.さらに,研究例を交えながらエンジンモデルに基づいた制御系設計手法を紹介する. |
1月16日(金) 第2日目 |
10:30〜12:00,13:20〜14:50 |
自動車のアクティブ制御系設計?アクティブステアリングとアクティブサスペンション |
講師:深尾隆則君 (神戸大学) |
本講義では,まず車両運動性能向上のためのアクティブステアリング系設計において,タイヤ摩擦力などに存在する非線形性や不確定性に対処するために,非線形制御や適応制御を導入するモデル規範型非線形適応制御系設計法の紹介を行う.つぎに,乗り心地向上のため,アクチュエータの非線形性やダイナミクスを考慮したアクティブサスペンションの制御系設計法の紹介を行う.このために,H∞制御と非線形制御を融合する手法について述べる. |
15:10〜16:10 |
燃料電池システムの空気圧力・流量の2変数2自由度スライディングモード制御 |
講師:浅井祥朋君 (日産自動車(株)) |
日産自動車で開発した燃料電池自動車2005年モデルに搭載している空気圧力と流量の2変数2自由度スライディングモード制御系設計法について説明する.特に,双線形・非線形・時変要素を含む多入出力系システムに対する制御系設計の考え方およびシミュレーション・実験結果を紹介する.また,2自由度制御系設計により圧力の応答性を向上させた事例の紹介も行う.(なお,本講義に関しては,諸事情によりテキスト等の配布物はございません.ご了承の程をよろしくお願い申し上げます.) |
講師紹介
おおつか としゆき
大塚 敏之 君 (正会員)
1990年東京都立科学技術大学工学部航空宇宙システム工学科卒業, 95年同大学大学院工学研究科工学システム専攻博士課程修了(博士(工学)).同年筑波大学構造工学系講師.99年大阪大学大学院工学研究科講師,2003年同助教授,07年同大学大学院基礎工学研究科教授,現在に至る.主として航空宇宙工学および機械工学に応用を持つ非線形制御の研究に従事.日本航空宇宙学会,システム制御情報学会,AIAA,IEEEなどの会員.
しん てつりゅう
申 鉄龍 君 (正会員)
1982年中国東北重型機械学院自動制御工学部卒業,86年同大学院修士課程修了,同学院専任講師を経て89年留学生として来日,92年3月上智大学大学院博士後期課程修了,ただちに上智大学理工学部助手となり,同機械工学科助教授を経て現在同機能創造理工学科准教授を務めている.近年,主に非線形制御理論,非連続系理論およびその機械系,エンジン・パワートレインなど実システムへの応用に関する研究に従事.IEEE,SICE,SAEなどの会員.
ふかお たかのり
深尾 隆則 君 (正会員)
1992年京都大学工学部航空工学科卒業,94年京都大学大学院工学研究科応用システム科学専攻修士課程修了,96年京都大学大学院工学研究科応用システム科学専攻博士後期課程中退,同年同大学院助手,2004年神戸大学工学部助教授,現在に至る.01〜03年米国カーネギーメロン大学ロボティクス研究所客員研究員.自動車やロボットなどの制御システムに関する研究に従事.博士(情報学).自動車技術会,日本機械学会,日本ロボット学会,システム制御情報学会,人工知能学会,情報処理学会,IEEEの会員.
あさい よしとも
浅井 祥朋 君 (正会員)
2003年3月千葉大学大学院自然科学研究科修士課程修了.同年4月日産自動車(株)入社.総合研究所に所属し,燃料電池自動車の制御系設計の研究・開発に従事.自動車技術会などの会員.
※本セミナー参加申込のキャンセルポリシーは下記の通りです.
1.参加費が支払済みの場合
a)開催日10日以前(テキストの発送前)
→キャンセルを受付けます(手数料は参加者負担で返金します).
b)開催日10日前を過ぎる(テキストの発送後)
→キャンセルを受付けません(返金不可).以下(i)(ii)のいずれかを選択していただきます.@)代理の出席,A)資料の発送
2.参加費が未払いの場合
a)開催日10日以前(テキストの発送前)→キャンセルを受付けます.
b)開催日10日前を過ぎる(テキストの発送後)
→キャンセルを受付けません.参加費をお支払いいただきます. |
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