計測自動制御学会中部支部
第2回
「制御理論ワーキングセミナー」

日 時: 平成13年10月31日(水) 14:00〜16:50

会 場: 名古屋工業大学 付属図書館 3F視聴覚室
      (名古屋市昭和区御器所町)

題目(概要)と講師:
14:00〜15:20 
    題目:モデル予測制御の安定性解析と,ある種の非線形システムへの適用
    名古屋大学 大学院  尾形 和哉 君
概要:モデル予測制御は,有限区間の積分型評価関数を最適化する制御手法で,制御性能やロバスト性の向上が可能である.有限時間のハミルトンヤコビ方程式を数値的に解くことで実装するために,計算機の発達とともに応用範囲が広がっている.しかし,評価区間が有限であることから制御系の安定性は自明ではない.
本発表ではモデル予測制御における安定性の条件を述べ,ある種の非線形システムに対し原点が局所的安定となる収束領域を見積もる手法を述べる.
15:30〜16:50
    題目:システムのモデル化に有効な手法:ボンドグラフ
    財団法人 科学技術交流財団  鈴木 勝也 君
概要:新製品の開発時,その製品のダイナミック特性を事前評価することは非常に重要なことである.ダイナミック特性は,その製品のモデル化が出来ると容易に評価できる.
ボンドグラフは,1959年MITのPaynterにより開発され,アメリカ,ヨーロッパで使われているが,日本ではまだ多く使用されていない.このモデリング手法は機械系,電気系,流体系,化学系などにおいて,同じ記号で表記できるため,複数の分野が混在するシステムのモデル化が容易であり,また実物との相似性がよいため理解が容易であることから,特に企業において役立つ手法である.
定 員: 40名(参加費無料)
     関心をお持ちの方はどなたでもご自由にご参加ください.

問合せ先:名古屋工業大学 機械工学科
       (〒446-8555 名古屋市昭和区御器所町)
       水野 直樹 電話(052)735-5339 FAX(052)735-5342
       E-mail:mizuno@eine.mech.nitech.ac.jp

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