「次世代人工現実感研究会」

日 時: 平成14年7月4日(木)13:00〜16:00

会 場: 名古屋工業大学 図書館3階 視聴覚室
      〔名古屋市昭和区御器所町,電話(052)735-5348,
      JR中央本線鶴舞駅下車,徒歩10分〕

講 演
 (1)遠隔操作における人工現実感と幻想
       大道 武生氏 (名城大学理工学部機械システム工学科)
概要:人工現実感は初期のころ,その応用に最初に成功するのが"ロボット"の遠隔操作という見方があった.そのために,多くの研究と開発が行われ,現在も行われている.しかし,未だに事業としての成功事例を聞かない.人工現実感の遠隔操作応用の立場から,手がけた研究事例を紹介しつつ,上記課題についての解決指針を提供し,議論の手助けとする.
 (2)遠隔操作ヒューマノイドロボットによるフォークリフト運転の実現
       蓮沼 仁志 氏 (川崎重工業株式会社システム技術開発センター)
概要:NEDO委託の人間協調・共存型ロボットシステムの開発(通称:ヒューマノイド ・ロボティクス・プロジェクト,HRP)において,力感覚提示機能をもつ7自由度 双腕マスタアームと2自由度把持感覚提示装置,移動感覚を提示する体感提示装置,包囲型ディスプレイを使って高臨場感が得られる遠隔操作システムを開発した.本講演では,開発した遠隔操作システムと,本プロジェクトの応用分野研究開発のひとつである「産業車両代行運転」において実施したヒューマノイドロボットの遠隔操縦によるフォークリフトの運転事例を紹介する.
 (3)触覚センサ・ディスプレイを用いた遠隔臨場感把持
       佐野 明人 氏 (名古屋工業大学工学部機械工学科)
概要:操作対象の硬さ,柔らかさなどに加え,滑りやすいか,ぬるぬるしているかなどの触感が得られれば,さまざまな適応的な操作が可能となる.すなわち,触覚センサと触覚ディスプレイの両者が整うことで,より高度な遠隔臨場感操作を実現することができる.本講演では,力触覚を考慮した多指ハンドによる遠隔臨場感把持に関する研究例を紹介する.マルチメディアの観点からも,力触感の伝送は興味深いテーマと言える.
参 加 費: 不要,要申込

問合せ先: 〒466-8555 名古屋市昭和区御器所町
申 込 先  名古屋工業大学 工学部 機械工学科 佐野 明人
          電話(052)735-5348,FAX(052)735-5565
          sano@vier.mech.nitech.ac.jp

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