題 目:「食の安全を守る先端計測技術の産業応用」
講 師:田中 三郎 先生(豊橋技術科学大学 環境・生命工学系 教授)
「あいち知の拠点」重点研究プロジェクト事業「食の安心・安全技術開発プロジェクト」プロジェクトリーダ
概 要:食材調達のグローバル化、食の工業化の進展によって安心・安全への関心が高まっているが、金属異物や化学物質の混入あるいは微生物など問題は多い。様々な形態の食品に対し安全を全数確実かつ経済的に確保するためには製造過程で異常を検知できる高速・高感度な検出技術が必須である。演者が代表を務める「食の安心・安全技術開発プロジェクト」では多くの大学、公的研究機関、民間企業が参画し最先端の計測技術を用いて、食品中の有害化学物質、固形異物、微生物等を検出できるシステムを開発している。講演では、演者が長年取り組んできた高温超伝導センサの非破壊検査や食品異物検出への応用とともに、食品安全に対する広範な技術開発の取り組みの現状について紹介する。
主 催:計測自動制御学会北陸支部
参加費:無料(事前申し込み:不要)
問合せ先:横河電機株式会社 風見 邦夫
Tel: 076-258-7012
Facsimile: 076-258-7026
Email: Kunio.Kazami@jp.yokogawa.com
題 目:「世界のロボット競技会とそれを支える教育−ABUロボコン世界大会2013優勝の秘密−」
講 師: 出村 公成 教授(金沢工業大学 ロボティクス学科)
概 要: オバマ大統領の政策により、米国でも科学技術教育が盛んになり、いろいろな取り組みがされています。その中でも、ロボット競技会が注 目を集めています。米国に限らず、世界でもその高い教育効果からABUロボコン、ロボカップジュニアなどのロボット競技会が盛んになっていま す。本講演では、ABUロボコン世界大会で優勝した学生も講師に迎え、NHK大学ロボコン、ABUロボコン世界大会の概要、舞台裏、優勝の秘 密、やそれを支える金沢工業大学夢考房の教育についてお話しします。さらに、世界最大のロボット競技会であるロボカップの未成年部門であるロ ボカップジュニアについてもお話しし、ロボット競技会の魅力と教育効果について動画を交えて紹介します。
主 催:計測自動制御学会北陸支部
参加費:無料
問合せ先:福井工業高等専門学校 機械工学科 亀山 建太郎
Phone: 0778-62-8315
Email: k_kame@fukui-nct.ac.jp
14:30-15:30
題 目:「物体認識のしくみ−進化する画像認識技術−」
講 師: 藤吉 弘亘 教授(中部大学工学部 情報工学科)
概 要: イメージングデバイスの高性能・多機能化と、人の動作・表情から得た情報を理解・認識する技術は、自動車や防犯システム、エンターテインメントの分野において活用され、社会における新しい価値の実現基盤となっています。本講演では、デジカメなど多くの分野で使用されている物体認識のしくみとして、近年のアプローチである画像局所特徴量と機械学習の組み合わせによる物体認識手法について解説します。さらに、最新の研究動向として局所特徴量の関連性に着目した物体検出法と今後の展望について紹介します。
15:45-16:45
題 目:「テンプレートマッチングの高度化技術」
講 師: 橋本 学 教授(中京大学工学部 機械システム工学科)
概 要: テンプレートマッチングは,マシンビジョンの代表的アルゴリズムとして製造現場等で頻繁に利用されている.ロボットのための物体検出はもちろんのこと,外観検査においても,はんだ付け検査の前処理としてプリント基板の位置決めなどで活躍している.本講演では,筆者が取り組んでいる超高速テンプレートマッチングと,その発展技術を紹介する.まず基本技術として,濃度共起確率分析に基づいて参照画素数を大幅に削減して従来の約1000倍の超高速化を実現する手法(CPTM法)を紹介し,次にこれの発展として,照明変動に頑健なマッチング手法,および認識したい対象物を高信頼に識別する手法等を紹介する.
主 催:計測自動制御学会北陸支部・富山県立大学ヒューマンインタフェースロボット開発研究会
参加費:無料(事前申込:不要)
問合せ先:富山県立大学工学部 知能デザイン工学科 高野 博史
Phone: 0766-56-7500
Fax: 0766-56-8030
Email: takano@pu-toyama.ac.jp
日 時:平成25年12月5日(木) 13:30-17:30(講演会) 18:00-(技術交流会)
場 所:
【講演会】 石川県文教会館
〒920-0918 石川県金沢市尾山町10-5
アクセスはこちら
【技術交流会】 金沢ニューグランドホテル
〒920-8688 石川県金沢市南町4番1号(尾山神社正面・金沢市文化ホール前)
アクセスはこちら
主 催:計測自動制御学会北陸支部
定 員:50名
参加費:講演会は無料,技術交流会は一般4,000円,学生2,000円を予定しております.
問合せ先:北陸先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 浅野 文彦
Phone: 0761-51-1243
Email: fasano@jaist.ac.jp
題 目:「超小型衛星による新しい宇宙開発・利用への挑戦」
講 師: 中須賀 真一 教授(東京大学大学院工学系研究科航空宇宙工学専攻)
概 要: 宇宙技術は従来、国家的規模の取り組みにより進歩してきた。わが国でもJAXA等の機関が中心となり、日本の宇宙技術を世界トップクラスの水準にまで育て上げてきた。近年、その成果をベースとして、宇宙技術を産業に活かそうとする機運が高まっている。その象徴が、超小型衛星と呼ばれる分野である。超小型衛星とは、一般に質量が50kg、大きさが1辺50cmの立方体よりも小さな衛星を指す。従来の衛星開発と比較して、極めて廉価、かつ短い期間で開発が行われるため、従来の大型衛星とは異なる利用、すなわち衛星クラスターによる従来にない高い頻度での地球観測や利用者個別の目的に特化した利用が可能であり、民間が参画する従来にない新しい宇宙開発の発展への貢献が期待されている。2000年代に入って既に多数の超小型衛星により各種の技術実証が行われており、2013年後半からは、さらに本格的な観測装置を搭載した超小型衛星が多数打ち上げられる予定となっている。日本の超小型衛星分野をリードしてきた講師が、超小型衛星による新しい宇宙開発・利用への挑戦について講演する。
主 催:計測自動制御学会北陸支部
共 催:福井工業大学
定 員:100名
参加費:無料
問合せ先:福井工業大学工学部電気電子情報工学科 中城 智之
Phone: 0776-29-2593(直通)
Email: nakajo@fukui-ut.ac.jp