計測と制御 2005年1月号

VOL.44 2005

特集「生成的システム」

対話型の設計支援システムの一種である「生成的システム (Generative System)」 について、応用研究の事例を中心に最新の研究動向を紹介します。

コンピュータを使って様々な解候補を次々と作り出し、設計を支援する方法で、 主にアート系の応用が多いが、最近、実用分野への応用も増えてきています。 生成的システムのルーツは1980年代終わり、「利己的遺伝子」の著者としても 有名な進化生態学者 R. Dawkins が、ダーウィン的な進化メカニズムの強力さを 示す道具として自ら作成した簡単な線画の品種改良システム Blind Watchmaker に見ることができます。 Dawkins のアルゴリズムに習った「対話型進化計算法」は、 当初、CGアートへの応用を中心に様々な応用試みられましたが、 その後、I. Parmee や C. Soddu らの設計支援システムとの関連から 生成的システムの流れの一部としてもとらえられるようになり、 現在では多方面への応用が試みられています。

本特集号では、国内の当該分野における代表的な研究者に、 自身の研究紹介とその周辺や位置づけ等について解説して頂きました。 さらに日本の研究者とも交流のある韓国の研究者による解説も加え、 新年号にふさわしく、CG応用例のカラー頁を用意しました。


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