計測と制御 2005年3月号

VOL.44 2005

特集「安全を追求する計測・システム技術」

近年,安全性ということがさまざまな分野で問題となっている. 安全性についての研究は,セキュリティやバイオメトリクス認証と いった分野で研究がよく知られており多くの機会で報告がなされるが, それ以外にも多岐にわたった研究がなされている.社会がますます 複雑化すると共に個人生活は多様化し,さまざまな機器やシステムの 数と規模は増大し続けている.機器やシステムの安全を達成すると共に, 人々の生活に関わるさまざまな空間の安心と安全を確保することは大きな 課題である.今後予想される労働力の減少は,社会,公共の場, 大規模施設等の安全を確保するために必要とされる要員の確保をきわめて 困難とし,安心・安全社会を実現するためにはその作業の多くを機械に 任せざるを得ない.ただし,人々が絶えず機械に監視されることを 意識するのは精神的にも大きな苦痛であり,機械やシステムは確実に, しかしさりげなくわれわれの社会活動や個人生活を守り, そして支援することが要求される.本特集では,セキュリティと いう狭義の安全性ではなく,人体,システム,ネットワークまでを 含む広い意味での安全性について,安全を追求するための技術に ついて最新の情報を紹介する.


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