計測と制御 2008年6月号

VOL. 47, 2008

特集「メタヒューリスティクスの新潮流」

人間の意思決定の普遍的本質を扱う最適化は,システム・制御工学,電気・電子・情報工学,機械工学などの工学諸分野はもちろんのこと,理学,農学,経済学,経営学,社会学などの幅広い分野における基本的かつ重要なツールとなっている. 数学を基礎として発展してきた最適化手法は,近年のコンピュータパワーの飛躍的増大を背景に,高性能な計算機を最大限に活用して実用的な計算時間で最適解に近い解を得ることができるメタヒューリスティクスと呼ばれる新たな最適化のパラダイムを生み出し,実用性に重点をおいた新たな発展の段階を迎えている.初期のメタヒューリスティクスの提案後,解法の欠点を克服するアイデアや別解法がつぎつぎと提案され,メタヒューリスティクスは現在の最適化研究における主流の一分野を形成しつつある. 本特集号では,これらメタヒューリスティクスの現状,課題,展望などを,興味深い事例を交えて紹介する.各解説では,基本的なアルゴリズムや最新のアイデアを紹介していただくとともに,教科書や論文では得られないメタヒューリスティクス特有のコツを伝授していただく.

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