計測と制御 2015年 2月号

VOL. 54, 2015

ミニ特集「脳神経刺激の現状と展望」

近年、経頭蓋磁気刺激(TMS)や経頭蓋直流電気刺激(tDCS)が臨床応用されつつある。特に、うつ病や統合失調症などの精神疾患、あるいは脳卒中後の麻痺に対するリハビリテーションに有望視されている。TMSやtDCSは非侵襲の脳神経刺激法で、副作用もなく、技術的には在宅で行うことも可能であり医療費の抑制に期待されている技術である。さらに、脳に電極を埋め込んで、パーキンソン病やハンチントン病などの神経疾患の治療も国内で行われるようになってきた。これら脳神経刺激は、技術的にはまだ改良の余地があり、より安全にかつ治療効果を挙げることが望まれている。 本特集は、このようなデータ刺激技術の基礎から応用までの最新の動向を紹介し今後の展望へとつなげる内容とする。特に臨床応用に関しては、事例紹介だけでなく、医者の目からみた問題点や改良点について解説してもらい、工学的に有用な情報を提供してもらう。

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