計測と制御 2016年 6月号

VOL. 55, 2016

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特集「ICTとロボットが拓く新しい土木建設施工の世界」

 土木建設分野へのICT導入は1990年代後半から始まっているが,当初に普及したのは電子入札や電子納品であり,一部の大規模工事を除き実際の施工現場でICTが活用される機会は少なかった.しかし近年のICTの爆発的な発展により,土木建設分野においても「ICTを導入して使ってみる」段階から「効果が明確で活用される」段階へと進歩を遂げている.現在「BIM (Building Information Modeling)」や「CIM (Construction Information Modeling)」,「情報化施工」は,土木建設分野のもっとも重要なキーワードであり,これに対応した施工システムの開発が急ピッチで進められている. また1980年代に活況を呈した建設用ロボットは,バブル経済崩壊後に低迷期を迎えたが,これらの施工用ICTの発展を背景に,フィールドロボティクスを代表する分野のひとつとして,新しい展開が始まっている.
 ここでは,土木建設分野におけるICT活用と建設用ロボットの最新動向を解説するとともに,各企業における実際の適用事例の紹介を行う.

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