■■■ 新BI勉強会 第4回開催のご案内 ■■■


第4回新BI勉強会では、大規模・複雑な系を対象に、 ラグランジュ分解や構造モデリング、意思決定分析、ペトリネットモデリング といった様々なシステム方法論について、 3名の先生方に御講演いただきます。 特に今回はSICE支部協議会との共催となっております。 下記のとおり、9月19日(火) の午後、神戸大学工学部にて開催します。 多数のご参加をお待ちしております。


新BI実行グループ



                
【テーマ】 「大規模・複雑システムに対する分散/分解アプローチ」
 
【日時】 2006年9月19日(火) 13:25〜17:45 (講演会後に懇親会)
 
【場所】 神戸大学工学部1F 創造工学スタジオ (C3-101)
交通案内は こちら をご覧下さい
(創造工学スタジオはキャンパスマップで1番の建物にあります 詳細)
 
【共催】 SICE支部協議会
 
【プログラム】 13:25 〜 13:30  挨拶

13:30 〜 14:45  講演1 「ペトリネットの分解と調整にもとづく離散最適化手法」
西 竜志 先生
大阪大学大学院基礎工学研究科 システム創成専攻
講演概要  ペトリネットは広範囲な離散事象システムを表現できる標準モデルである. 本講演では, 様々なスケジューリング問題がペトリネットの最適発火系列問題で表現できることを 示すとともに, ペトリネットの分解と調整による新たな離散最適化モデリング手法について述べる.

15:00 〜 16:15  講演2 「複雑系を対象にした構造モデリングと意思決定分析の方法論
およびそれらの安心・安全社会構築への応用」

田村 坦之 先生
関西大学工学部 先端情報電気工学科 応用システムデザイン研究室
講演概要  大規模・複雑系を対象にしたシステム方法論[1]として、構造モデリングと意 思決定分析の分野を取り上げ、平成13年度〜17年度の5カ年間に科学研究費補助 金学術創成研究(研究代表者:大阪大学 新井健生教授)『安心・安全社会構築のため のシステム人間科学の創成』の中で、筆者が研究分担者として行った研究の概要を報 告する。その中で実施した主な研究テーマは次の通りである。
(1) 安心・安全社会の構築を目的とした不安要因の抽出と構造モデリング [2]
(2) 効用理論による介護ロボットの安心感の価値評価 [3-5]
(3) AHPによる人間共存型ロボットの安心感の価値評価 [6]

参考文献
[1] 田村坦之:大規模・複雑系を対象にしたシステム方法論への招待, 関西大学工学 会誌“工学と技術”, Vol. 13, No. 2, pp. 7-12, 2004.

[2] 赤沢克洋, 田村坦之:確率的DEMATELの提案と不安要因の構造モデリング, 計測自 動制御学会論文集, Vol. 14, No. 4, pp. 358-365, 2005.

[3] 田村坦之:意思決定論とその応用に関する最近の動向,システム/制御/情報, Vol. 48, No. 5, pp. 178-183, 2004.

[4] H. Tamura: Behavioral Models for Complex Decision Analysis, European Journal of Operational Research, Vol. 166, No. 3, pp. 655-665, Nov. 2005.

[5] H. Tamura, Y. Miura and M. Inuiguchi: Value Judgment for the Sense of Security Based on Utility Theoretic Approaches, International Journal of Knowledge and System Sciences, Vol. 2, No. 2, pp. 33-38, 2005.

[6] H. Tamura, K. Kawakami, K. Inoue and T. Arai: Model-based Evaluation of Psychological Sense of Security for Moving Humanoid Robots Based on Analytic Hierarchy Process, CD-ROM Proc. 3rd International Symposium on Systems and Human Science; Complex Systems Approach for Safety, Security and Reliability (SSR 2006), Vienna, March 6-8, 2006.

16:30 〜 17:45  講演3 「ラグランジュ分解調整法による大規模生産スケジューリングとその周辺」
村松 健児 先生
東海大学情報理工学部 経営システム工学科
講演概要  どの品目も作れば増え、使えば減る。生産活動は、基本的には、処理と仕掛り推移の 運動方程式に記述できる。どの機械においても機械干渉がなく、どの仕掛 りにおいても不足が生じなければ、これらの運動方程式に記述される挙動は、ひとつ のシステムとして機能する。そこで先ずこのモデル化について述べる。定式化された 問題の数学的次元が品目数に等しくなって、次元を落とさない限り合理的な時間とメ モリ内で解けないので、次に、ラグランジュ分解調整法について述べる。最後に、ス ケジューリング問題への統一解法の試みとそれに伴う課題に触れる。

18:00 〜   懇親会
  • 会場: 神戸大学 アカデミア館3F レストラン「さくら」
  • 参加費: 3000円 (学生の方は2000円)
  • 申し込み先: 松本 卓也, tmat @ al.cs.kobe-u.ac.jp
    (懇親会のみ、人数把握の必要上、9月8日(金)までに 参加申込みをお願い致します。参加費は、当日現金にて お支払いください。)
 
 
【問合せ先】 玉置 久 (神戸大学), tamaki @ al.cs.kobe-u.ac.jp
西川 郁子 (立命館大学), nishi @ ci.ritsumei.ac.jp
  (アドレス収集を防ぐために`@'が全角に、またその前後に空白が入っています)