オーガナイズドセッション (OS)

神経系でのデータ計測とシミュレーション
オーガナイザ 簑 弘幸(関東学院大学理工学部)
要旨 神経系で計測されるデータに基づいて、神経系のモデルを構築し、ひいては神経系の計算機シミュレーションによって、当該分野の発展に寄与するためにセッションを企画する.(日本生体医工学会専門別研究会生体信号計測・解釈研究会との共催)
Neural Interfaces for Motor Support / 運動支援のためのニューラルインターフェース
オーガナイザ ゴメス・ホセ(千葉大学フロンティア医工学センター)
要旨 The development of neural interfaces for motor support is advancing rapidly, carrying significant clinical and societal implications. With aging populations and increasing motor impairments from stroke, neurodegenerative diseases, and spinal cord injuries, the demand for technologies that restore motor function grows. This session addresses this need by showcasing innovations in non-invasive stimulation, BCI-driven exoskeletons, and prosthetic systems utilizing neural signals and sensory feedback. We welcome interdisciplinary work across engineering, neuroscience, and rehabilitation sciences. Presentations can be in English or Japanese.

運動支援のためのニューラルインターフェースの開発は近年急速に進展しており、臨床現場や社会において重要な影響を及ぼしつつあります。高齢化社会の進行や、脳卒中、神経変性疾患、脊髄損傷などに起因する運動障害の増加により、運動機能の回復・補完を可能にする先進的技術への期待が高まっています。本セッションでは、非侵襲的刺激法、BCIを用いた外骨格、神経信号および感覚フィードバックを活用した義肢システムなど、運動支援に資する最先端の研究と技術革新を取り上げます。工学、神経科学、リハビリテーション科学など、分野横断的な取り組みを歓迎します。発表は日本語または英語のいずれでも構いません。
人の動きの測定・分析におけるデジタル活用
オーガナイザ 今泉一哉(東京医療保健大学)
要旨 人の動きの測定・分析のデジタル活用について、高齢者歩行、ダンス、リハビリテーションの場面を例に、センシングと機械学習などの分析と、今後の発展について議論する。(計測自動制御学会ライフエンジニアリング部門ユビキタスヘルスケア部会との共催)
医用AI臨床実装の現状:課題、挑戦、未来への展望
オーガナイザ 浅井義之(山口大学大学院医学系研究科)
要旨 AIの医学応用の研究・開発は様々すすめられているが、臨床実装フェーズへの進展には障壁も多い。その課題と打開する方法を共有し底を上げをはかる。(計測自動制御学会ライフエンジニアリング部門統合情報生物工学部会との共催)
生物における音の生成・受容メカニズムの理解と応用
オーガナイザ 中山仁史(広島市立大学)
要旨 本セッションでは生物の音の生成や受容メカニズムに注目し,強大音の生成,内在する雑音現象,認識・推定技術に関する講演を行う.音に関する多様な生物機構の理解を深め,応用へとつなげる研究成果を幅広く取り上げる.
マルチモーダル脳・生体情報研究の最新動向
オーガナイザ 青山 敦(慶應義塾大学)
要旨 人間の脳・生体機能の計測およびその医工学的応用に関する研究は近年ますます多様化しており、オープンな議論の場が求められている。そこで本セッションでは、マルチモーダル脳・生体情報研究の最前線で活躍する講師をお招きし、最新の研究動向についてご講演いただく。(日本生体医工学会 マルチモーダル脳・生体情報研究会との共催)
全身の生体磁気計測
オーガナイザ 大塚明香(情報通信研究機構)
要旨 脳磁界計測(MEG)では,脳神経細胞の活動に加え,心臓や眼球などの生体組織の電気生理活動や体動に起因する生体磁気信号も重畳して計測されるが,通常後者は雑音成分として分離・除去される.一方で,心磁図,眼磁図,筋磁図,脊磁図,肺磁図,胃磁図などの生体磁気計測分野では,各信号を非接触・高感度で検出される生体生理活動のバイオマーカーとして捉え,医工学的応用に向けた検討が進められている.本セッションでは,脳・神経に限定されない,ヒト全身から発生する生体磁気信号の包括的な計測と活用を目指して,関連分野における先駆的な研究を紹介する.
ウェアラブル時代の生体信号解釈と可視化
オーガナイザ 中村英夫(大阪電気通信大学)
要旨 ウェアラブル技術の進展により、心拍変動、体温、脳波など多様な生体信号の連続取得が可能となり、医療・ヘルスケアから日常的な行動モニタリングまで応用範囲が拡大しています。一方で、得られた信号をいかに解釈し、個人の状態理解へと昇華させるかという問題が新たな焦点となっています。本セッションでは、数理的モデリング、実験研究、人工知能、可視化・インタフェース技術など多面的なアプローチを通じて、生体信号の意味づけとその展望を探ります。