日本原子力研究所 見学会

SICE 安全回復システム部会

[2003.03.28 更新]


報告 (参加御礼)

原子力分野におけるわが国の中核的な総合研究機関として最先端の原子力技術の研究開発に積極的に挑戦している日本原子力研究所さんの見学会をSICEの安全回復システム部会(主査:新井健生(大阪大))と日本機械学会の遠隔操作技術知能化研究会(主査:小菅一弘(東北大))との共催行事として企画いたしました.

年度末の多忙な時期のために直前キャンセルが相次いだものの,10名のご参加をいただきました.JRR-1を実際に運転されていたご経験を持つインフォメーションプラザ東海の巖淵光弘さんにご経験談を交えながら案内いただきました.最初に日本最初の原子炉であったJRR-1記念展示館を,次に原子炉で照射された燃料及び材料の照射後試験を実施するためのホットラボを見学いたしました.機械式マスタスレーブマニピュレータがずらりと並ぶホットラボでは,引張り試験をするための様々な治具やその職人芸的な操作を紹介いただくとともに,参加者全員がピンセット,ビンの蓋,マジックなどを操作対象として両腕マニピュレータの操作体験する時間をたっぷり取っていただきました.そして,実際に運転している試験炉JRR-4では,何重にもなっている分厚い扉を通って10mの深さのプールの底で3500KWの運転をしている炉心を覗かせていただき,幻想的な何とも言えない青白い光を体験させていただきました.この3月でホットラボは運用を終了するとのことで,実にタイミングの良い貴重な体験ができた見学会でした.

見学会参加者の皆さん

(参考) 
遠隔操作技術知能化研究会の見学会報告      http://www.irs.mech.tohoku.ac.jp/InTeS/8kai/index.html


参加者募集 (受付終了)

原子力分野におけるわが国の中核的な総合研究機関として最先端の原子力技術の研究開発に積極的に挑戦している日本原子力研究所さんの見学会を日本機械学会の遠隔操作技術知能化研究会(主査:小菅一弘(東北大))との共催行事として企画いたしました.皆さまの積極的なご参加をお待ちしております.

移動のためのバスの定員(約20名)がございますので,申込順に受け付けて定員に達したところで受付終了とさせていただくことをあらかじめご了承ください.事前登録が必要となりますので,参加を希望される方は以下の参加申込票を3/10までに神徳までお願いいたします.

主催:
計測自動制御学会 安全回復システム部会(主査:新井健生(阪大))
日本機械学会 遠隔操作技術知能化研究会(主査:小菅一弘(東北大))

日時:
2003年3月27日(木) 13:00〜16:30頃

集合場所:
JR東海駅東口(ジャスコ側) 午後12時40分 出発

見学場所:
日本原子力研究所 東海研究所
[茨城県那珂郡東海村白方白根2番地の4]
http://www.jaeri.go.jp/jpn/org/03/map/tokai-map.html

参加費:
無料 (対応していただいている見学先へのお茶菓子などのお心遣いは大歓迎です)
SICEの会員でなくても結構です.(会員になっていただくのは大歓迎です.オンライン入会申込みはこちら

スケジュール概要(予定):
13:00〜13:20 概況説明(インフォメーションプラザ東海セミナー室)
13:20〜13:30 インフォメーションプラザ東海見学
13:40〜14:00 JRR-1記念展示館見学
14:05〜14:45 ホットラボ(マニピュレータ体験)
14:55〜15:35 JRR-4(チェレンコフ光の見学)
  ―施設説明をしながら移動―
15:50〜16:20 安全回復システム部会(情報交流棟 3階 第1会議室)
16:20〜  東海駅へバスで移動後に解散

見学概要:
  1. JRR-1 : 展示館内の見学
     わが国最初の原子炉JRR-1(Japan Research Reactor No.1)は、米国から輸入され建設 された研究用原子炉です。この原子炉は、熱出力50kW、燃料に20%濃縮の硫酸ウ ラニル溶液を用いたウォーターボイラー型原子炉で、昭和31年8月建設に着手し、 昭和32年8月27日に初臨界に達しました。その後11年余り順調に運転され、こ の間、炉物理実験、放射化分析などの基礎研究、RI(ラジオアイソトープ)製造及び 原子炉技術者の養成訓練などに利用されるとともに、広く外部に共同利用施設として 開放され、多くの成果をあげました。
     昭和43年JRR-1は所期の目的を果たして共同利用を終え、原子炉の運転を終結しま した。現在は、わが国最初の原子炉を記念する展示館として、一般見学者に開放されてい ます。
    http://rrsys.tokai.jaeri.go.jp/research-information/JRR-1.html
    http://www.gijyutu.com/ooki/tanken/tanken2001/genken/jrr-1.htm

  2. ホットラボ(マニピュレータ体験)
    http://www.jaeri.go.jp/KIKAKU/hotlabo.html
    http://www.jaeri.go.jp/open/press/981104/hot.html

  3. JRR-4  : 臨界反応の見学
     JRR-4(Japan Research Reactor No.4)は、20%濃縮ウラン燃料を用いた熱出力 3.5MWの軽水減速冷却、スイミングプール型の研究用原子炉です。この原子炉は、原子力船「むつ」の遮へいに関する試験研究を行う目的で計画・設計されました。昭和3 7年に建設を開始し、昭和40年に臨界に達しました。その後順調に運転され、共同 利用施設として各種照射実験、RI製造などに利用されるとともに、原子炉研修生の運 転実習により数多くの原子力技術者の養成に貢献してきました。平成8年には高濃縮 ウラン燃料を終了し、国際的試験・研究炉用燃料濃縮度低減化計画に伴い、燃料を2 0%濃縮ウランへ変更して平成10年に低濃縮燃料による炉心で臨界に達しました。また、併せて利用性能向上のため中性子ビーム実験設備の設置、即発ガンマ線分析 装置の設置、気送管照射設備の改造等を行いました。
     JRR-4の運転は、通常熱出力3.5MWで一日6時間のデイリー運転を週4日(火曜から 金曜まで)行い、年間約40週行われます。ただし、40週のうち7週間は、原子炉 研修所の運転訓練、炉物理実験等の専用運転に割り当てられます。また、新たに設置 された中性子ビーム設備では脳腫瘍や皮膚癌などを治療する医療照射(専用運転)が 行われます。
    http://rrsys.tokai.jaeri.go.jp/research-information/JRR-4.html
    http://www.jaeri.go.jp/open/press/980710/
    http://www.gijyutu.com/ooki/tanken/tanken2001/genken/jrr-4.htm

  4. 部会運営委員会
     見学会を終えて,部会活動についてミーティングを行います.部会運営委員以外の皆さんのご参加も歓迎いたします.
(お願い)
現地随行者:
インフォメーションプラザ東海
テクニカルアドバイザー 

集合時間に遅れた方へのご案内:
日本原子力研究所の正門に一度尋ねていただき、所内に入ることを告げてください。 タクシーは待たせておいて、手続き終了後、そのままタクシーでインフォメーションプラザ,または,JRR-1記念館に移動してもら うのが良いと思います。見学会のことは手続きしておきますので、見学会のことと事前登録いただいているお名前を言っていただくようお願いいたします。

(研究所までの案内図)
http://www.jaeri.go.jp/jpn/org/03/map/tokai-map.html

− 参加申込票 − ( 3/10までに神徳宛に返送ください)

[ 日本原子力研究所 見学会(3/27) ]

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懇親会: 出席 / 欠席  (どちらかを消去ください)

(記入事項が多いのですが,日本原子力研究所さんへの事前登録に必要ですので,ご協力お願いいたします)


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