部会のミッション
設立趣旨:
20世紀は科学技術が飛躍的に進展したが,それが残した負の遺産も大きい.
遺棄化学兵器,地雷,汚染構造物など,これらはそのものが危険であるばかりでなく,
それらを除去,除染,あるいは解体,撤去する作業にも大きなリスクが伴うものである.
このような作業をできるだけ人手をかけずに,かつ周辺環境に影響を与えないよう自動化機械化されたシステムにより
回収し処理することは,真に安全で安心な社会を創出するために必須の技術である.
これらの負の遺産などに対応するための実用的なシステムを実現するためには,
制御技術,計測技術,知能化技術などのそれぞれの要素技術だけではなく,
対象物の知識をも含めたシステム統合技術が必要とされる.
本部会では,このような技術を実現するために,
主にロボット自動化システムの視点から課題を検討するとともに,
産学官の連携による技術開発に関する提言を行うことを目的とする.
所掌範囲:
遺棄化学兵器,地雷,汚染構造物等の危険物を対象として,その拡散防止,除去,除染,解体,撤去等の
危険作業のための機械化・自動化システムの実現に関わる基礎技術から実際の処理システムまでを担当する.
活動予定:
以下の項目を最初に取り組むべきターゲットとして,インターネットを活用して情報交換を行い,見学会を企画して技術調査を実施し,部門講演会にてオーガナイズドセッションを企画する.また,他学会の関連研究会とも積極的に協力しながら目的の達成を目指す.
- 危険物除去・解体作業の遠隔操作化,自動化に関する分析・調査
- 従来のロボット自動化システム技術の適用性に関する調査
- 新たな研究開発課題の整理
- 産学官連携による技術開発の検討
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安全回復システム部会