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2008.5.14 義肢装具サポートセンター内覧会の見聞録

2008年5月12日(月)に開業式があり、13日、14日と内覧会がありました。 東京メトロ日比谷線南千住駅北口に隣接する南北に長い4階建ての建物で、JR、つくばエクスプレスの南千住駅からも改札を出て徒歩1分かからない位の距離です。新宿区から移転し、スペース的には広くなりました。平成20年4月1日現在で、義肢装具士28名、理学療法士2名、医師1名、看護師3名、事務等14名からなり、以前お伺いしたときより、義肢装具士、理学療法士の方が増えていました。林課長より4階から順にご説明いただきました。その一部をご紹介します。

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屋上にある50mの試走路。義足を着けて試しに走ってみることも可能です。以前の施設ではありませんでした。4階に入所施設があり、12床あります。下肢(膝より下)切断で約1ヶ月、大腿(膝より上)切断で約2ヶ月の入所期間が多いそうです。ベッドの先の窓から見えるのは、貨物専用の隅田川駅です。
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車いすでもアクセスしやすい洗面所。部屋の中の洗面所や多目的トイレ、洗濯場の洗濯機も同様に車いす利用者の操作性を配慮しています。通常のお風呂と違って、風呂の縁をまたがずに入れます。他にシャワールームもあります。
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義肢装具が展示されています。日本ではおそらく一番多くの資料をまとまって見られる施設です。センターの開設当初(昭和19年11月東京義肢修理所開設)より以前のものもあります。大隈重信の義足を作っていた萬木九兵衛が製作した義足を説明しているところ。萬木さんはからくりを作る人だったようで、作成された義手は現在の義手より軽いとのこと。
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リハビリテーション室は、以前より広くなり、窓が大きく明るくなりました。義肢装具の製作でミシンを使うことがあり、様々なミシンが用意されています。足踏みミシンも現役で使っています。
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とっても広い義肢製作室。右方向に義足のソケットを作っている部屋があり、説明を聞いているところ。義足のソケットを製作する部屋と石膏で足の型を作る部屋(石膏作業室)。

ご説明・ご対応いただいた、林指導訓練課長、臼井義肢研究員、梅澤様(PT)、及び義肢装具士の皆様、ご多忙にも関わらず、本当にありがとうございました。感謝いたします。内覧会の終了後皆さんは即仕事に戻られていました。(文責 小野栄一)