SICE 社団法人 計測自動制御学会
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 会告:2006年度計測自動制御学会学会賞の贈呈
 2006年度計測自動制御学会学会賞贈呈のため,高橋亮一副会長を委員長としする学会賞選考委員会において慎重に選考の結果,下記論文賞10件,技術賞5件,新製品開発賞1件,教育貢献賞1件が推薦され,理事会の決定を経て10月20日,SICE-ICASE International Joint Conference 2006 (SICE-ICCAS 2006) 会場において贈呈式を行い,受賞者に賞状・メダル・賞金が贈呈された.

[論文賞] 10件
(論文賞・蓮沼賞)
○微細加工技術によるスリット型流路を用いた圧力微分計の開発
 (計測自動制御学会論文集Vol.41, No.5で発表)
   東京工業大学 川嶋健嗣君,五十嵐康一君,小玉亮太君
   東京都立工業高等専門学校 加藤友規君
   東京工業大学 香川利春君
(論文賞)
○Mass Measurement Using a System Containing an On-Off Relay with Dead Zone
 (計測自動制御学会論文集Vol.41, No.1で発表)
    埼玉大学 水野 毅君,竹内 実君,ア正也君,石野裕二君
(論文賞・武田賞)
○切換に起因する外乱応答を抑制する制御系の設計
 (計測自動制御学会論文集Vol.41, No.10で発表)
    大阪大学 浅井 徹君
(論文賞)
○有界外乱のもとでの不確かなシステムのミニマックス推定
 (計測自動制御学会論文集Vol.41, No.2で発表)
    神戸大学 北村 亘君,藤崎泰正君
○n次元剛体の運動に対するオブザーバの設計と分離定理
 (計測自動制御学会論文集Vol.40, No.5で発表)
    三菱重工業(株) 鈴木秀俊君
    名古屋大学 坂本 登君
○繰り返し型最大値フィルタの性能解析
 (計測自動制御学会論文集Vol.41, No.7で発表)
    三菱電機(株) 西口憲一君
(論文賞・友田賞)
○ロボットと時空間GISの連携による段階的な震災データ収集システムの開発
 (計測自動制御学会論文集Vol.41, No.12で発表)
    早稲田大学 目黒淳一君,石川貴一朗君
    京都大学 畑山満則君
    三菱電機(株) 瀧口純一君
    早稲田大学 天野嘉春君,橋詰 匠君
(論文賞)
○ロボットの遠隔操作のための過去画像履歴を用いたシーン複合
 (計測自動制御学会論文集Vol.41, No.12で発表)
    国際レスキューシステム研究機構 城間直司君
    電気通信大学 長井宏和君,加護谷譲二君
    杉本麻樹君,稲見昌彦君,松野文俊君
○サーモパイルを用いた2波長式スラグ温度計の開発
 (計測自動制御学会産業論文Vol.4, No.16で発表)
    三菱重工業(株) 野間 彰君,原田朋弘君,山下一郎君
○4輪制駆動,ステア統合による車両運動最適制御
 (計測自動制御学会産業論文Vol.4, No.11で発表)
    (株)豊田中央研究所 服部義和君
    トヨタ自動車(株) 鯉渕 健君
[技術賞] 5件
○指内部の光学特性を用いた指紋認証技術
 (第64回応用物理学会秋期講演会予稿集ほかで発表)
    三菱電機(株) 佐野恵美子君,前田卓志君,中村高宏君
    阪田恒次君,鹿井正博君,白附晶英君,石田晃三君
    藤原秀人君,大江敏男君,大橋岳洋君
○水予測モデルを用いた下水道プロセスのモデルベース制御
 (計測と制御Vol.43, No.9で発表)
    (株)東芝 山中 理君,小原卓巳君
○情報制御システムのライフサイクルを通じた持続的拡張・保守技術の開発
 (計測自動制御学会産業論文Vol.1, No.2ほかで発表)
    (株)日立製作所 鮫嶋茂稔君,河野克己君,足達芳昭君,松野 強君
    東京大学 新 誠一君
○樹脂塗布工程における知能化システム技術
 (第5回サイバネテック・フレキシブル・オートメーション・シンポジウムで発表)
    オムロン(株) 松岡 眞君,北島功朗君,村松 崇君
○高信頼性・リアルタイム工業用イーサネット
 (計測と制御Vol.44, No.6で発表)
    横河電機(株) 出町公二君
    東芝ITコントロールシステム(株) 塩原康壽君
    (株)東芝 高柳洋一君
    横河電機(株) 赤羽国治君
[著述賞] 該当なし
[新製品開発賞] 1件
○ディジタルオシロスコープsignalXplorer DL9000シリーズ
    横河電機(株)
[教育貢献賞] 1件
○解説,著書,部門活動等によるシステム論的計測工学の教育啓蒙活動
    山口大学 田中正吾君

受賞者略歴および受賞論文概要
受賞論文「微細加工技術によるスリット型流路を用いた圧力微分計の開発」
かわしま けんじ
川 嶋 健 嗣 君 (正会員)
1992年東京工業大学制御工学科卒業.97年同大学大学院理工学研究科制御工学専攻博士課程修了.同年東京都立工業高等専門学校機械工学科助手,2000年東京工業大学精密工学研究所助教授となり,現在に至る.流体計測制御,ロボット工学に関する研究に従事(博士(工学)).日本機械学会,精密工学会,日本ロボット学会,IEEEなどの会員.1998年度本会論文賞蓮沼賞受賞
いがらし こういち五十嵐 康 一 君 (学生会員)  2002年東京工業大学機械宇宙学科卒業.04年同大学大学院総合理工学研究科精密機械システム専攻修士課程修了.現在同大学院総合理工学研究科メカノマイクロ工学専攻博士課程在学.流体計測,マイクロマシニングに関する研究に従事.日本フルードパワーシステム学会などの学生会員.
こだま りょうた
小 玉 亮 太 君 (正会員)
2003年中央大学物理学科卒業.05年東京工業大学総合理工学研究科知能システム科学専攻修士課程終了.同年スズキ(株)に入社,現在に至る.MEMSセンサの研究に従事.
かとう とものり
加 藤 友 規 君 (正会員)
 2002年新潟大学工学部機械システム工学科卒業.04年東京工業大学大学院総合理工学研究科精密機械システム専攻修士課程修了.同年東京都立工業高等専門学校(現 東京都立産業技術高等専門学校)機械工学科助手となり現在に至る.空気圧制御システムに関する研究に従事.日本技術士会などの会員.
かがわ としはる
香 川 利 春 君 (正会員)
 1974年東京工業大学制御工学科卒業.同年北辰電機製作所入社.76年東京工業大学工学部制御システム工学科助手,同講師,同助教授を経て,現在同大学精密工学研究所教授.流体制御システム,流体計測,生体計測に関する研究に従事(工学博士).日本シミュレーション学会,日本フルードパワーシステム学会,日本機械学会などの会員.1998年度本学会論文賞蓮沼賞受賞.
受賞論文「微細加工技術によるスリット型流路を用いた圧力微分計の開発
 極微小な圧力変動の制御を必要とする空気ばね式除振台,精密位置制御用空気圧ステージなどの空気圧サーボシステムにおいて,圧力の微分値を高分解能かつ高速に計測する要求がある.著者らは過去に,容器内の状態変化をほぼ等温化できる等温化圧力容器を応用した圧力微分計を提案した.圧力微分計の動特性の向上には差圧を実現する流路が重要であるが,その際に使用した層流抵抗管の流路では動特性の向上,センサの小型化に適していない.
 そこで本研究では圧力微分計の差圧を実現する流路に微細加工技術によるスリット型流路を用いることで小型化・高応答を実現する方法を提案し,その設計方法を示した上で実際にセンサを試作した.本報でははじめに圧力微分計の構成・測定原理について説明し,つぎに最適なスリット型流路を設計するための方法と製作工程を説明した.さらに,充填・放出実験により,実際に製作した圧力微分計の信号と圧力センサ信号を不完全微分した値とを比較し,圧力微分計の優位性を確認した.最後に非定常流量発生装置を用いた周波数応答実験を行い,試作したセンサの有効性を明らかにした.

みずの たけし
水 野   毅 君(正会員)
 1980年東京大学大学院工学系研究科計数工学専門課程修士課程修了,同年東京大学生産技術研究所助手,85年職業訓練大学校講師,88年埼玉大学工学部機械工学科助教授,2000年同教授.磁気浮上・磁気軸受,質量測定,動吸振器,除振装置,マイクロアセンブリなどの研究に従事.1998年本会論文賞受賞,2003年日本機械学会論文賞受賞.IEEE,ASME,日本機械学会,電気学会などの会員(工学博士).
たけうち みのる
竹 内   実 君 (正会員)
 2002年埼玉大学工学部機械工学科卒業.同年(株)インタープロジェクト入社.04年(株)インターソースに転籍.現在(株)CITにて,大型車車両に関する開発業務に従事.
たかさき まさや
 ア 正 也 君(正会員)
 2001年東京大学大学院工学系研究科精密機械工学専攻博士課程修了,同年埼玉大学工学部機械工学科助手,現在に至る.この間,01年12月から05年3月までJSTさきがけ研究員(兼務).磁気浮上技術,超音波のメカトロニクスへの応用等に関する研究に従事.IEEE,日本機械学会,精密工学会などの会員(博士(工学)).
いしの ゆうじ
石 野 裕 二 君
(正会員)
 1988年筑波大学付属坂戸高校卒業.同年埼玉大学技官任官,2003年同大学専門技術員,現在に至る.磁気浮上,除振装置などの研究・教育に従事.日本AEM学会の会員.
受賞論文「Mass Measurement Using a System Containing an On-Off Relay with Dead Zone」
 宇宙空間のような無重量環境下での質量測定を目的として,リレー制御系の自励振動を利用した新しい質量測定方法を提案している.提案する測定方法では,不感帯をもつリレーを挿入した位置フィードバック制御系を用いる.そして,測定対象物に作用する力を測定対象物の位置に応じて切換えることによって自励振動を発生させ,そのときのリレーのON,OFFの周期から質量を推定する.実験では,測定対象物に作用する力を発生させるのにボイスコイルモータ,切換え位置の検出にはフォトインタラプターを利用した装置を試作した.また,制御則の実装には,ディジタルコントローラを用い,不感帯をもつリレー要素はソフトウェアで実現した.この装置を用いて実際に質量測定を実施し,作用力の大きさ,不感帯の幅およびダンピングの測定精度に対する影響を調べ,提案する質量測定方法の有効性を実証した.

あさい とおる
浅 井   徹 君
(正会員)
 1996年東京工業大学大学院理工学研究科制御工学専攻終了.同年日本学術振興会特別研究員.99年大阪大学大学院工学研究科助手,2002年同研究科講師,05年同助教授となり,現在に至る.システム制御情報学会の会員.博士(工学).
受賞論文「切換に起因する外乱応答を抑制する制御系の設計」
 動作中の制御系に切換が発生すると,切換直後に応答が大きく乱れることがある.このような応答は制御系の制御性能を損なうだけでなく,制御対象に物理的な損傷を与えるなどの危険を伴うこともあるため望ましくない.これに対し,従来より望ましくない応答を抑制するためのさまざまな手法が提案されている.しかしながら,そうした手法は設計指標や補償の手法が間接的であったり,あるいは,切換時刻以降の応答が完全に予測できることを仮定しており,その効果や適用範囲は限定的である.本論文では,切換前の外乱から切換後の応答へのゲインを評価指標とすることで,より直接的に切換前後の振舞いを扱う設計問題を考える.提案する設計問題は切換時に設定する状態,切換後に印加するフィードフォワード入力,切換前に付加するフィルタを同時に設計するための一般的な枠組を与えている.また,得られる設計条件は線形行列不等式条件となっており,効率的な求解が可能である.さらに,数値例を用いて有効性の検証も行い,従来よりも優れた抑制性能が得られることを示す.

きたむら わたる北 村   亘 君
(正会員)
 2002年神戸大学大学院自然科学研究科情報知能工学専攻修了,05年神戸大学大学院自然科学研究科システム機能科学専攻修了.同年村田機械(株)に入社し,現在に至る.在学中,システム同定,ロバスト制御の研究に従事.博士(学術).システム制御情報学会,IEEEなどの会員.
ふじさき やすまさ
藤 崎 泰 正 君
(正会員)
 1988年神戸大学大学院工学研究科修士課程システム工学専攻修了.同年(株)神戸製鋼所電子技術研究所研究員.91年神戸大学工学部助手,96年助教授となり,現在に至る.ロバスト制御理論への確率的アプローチ,大型宇宙構造物の姿勢制御,入出力データに基づくシステム表現と制御方式,サーボ系の2自由度構成などの研究に従事.博士(工学).1988年度本会学術奨励賞,1999年度システム制御情報学会論文賞受賞.システム制御情報学会,日本鉄鋼協会,IEEEなどの会員.
受賞論文「有界外乱のもとでの不確かなシステムのミニマックス推定」
 未知な大きさをもつ有界外乱のもとで,不確かなシステムのミニマックス推定を考察している.ここでは,システムパラメータだけでなく,有界外乱と有界なパラメータの不確かさの大きさをも同定する方法を提案している.システムパラメータに関しては,出力誤差の最大値を最小化して同定している.また,外乱とパラメータの不確かさの大きさの上界は,大きさのほぼ等しい回帰ベクトルをそれぞれ集めた2組の入出力データを用い,求まるシステムパラメータの推定値により決まる2種類の出力誤差から算出している.このミニマックス推定法の性能を評価するために,回帰ベクトルが持続的励振条件を満たすと仮定し,推定誤差の上界を導出している.さらに,回帰ベクトルが周期的で持続的励振条件を満たし,入出力データのそれぞれの組では回帰ベクトルの大きさが一定で,外乱とパラメータ不確かさが最悪値近傍をとる確率が0でないと仮定し,推定誤差の上界を信頼度付きで求めている.そして,これらの条件のもとでは,サンプル数を増やせば推定誤差が0に収束することを示している.

すずき ひでとし
鈴 木 秀 俊 君(正会員)
 2001年名古屋大学工学部卒業.03年同大学大学院工学研究科修士課程修了.同年三菱重工業(株)名古屋航空宇宙システム製作所に入社,現在に至る.
さかもと のぼる
坂 本   登 君(正会員)
 1991年北海道大学理学部卒業.96年名古屋大学工学研究科博士後期課程修了(博士(工学)).同年名古屋大学工学部助手,97年名古屋大学工学研究科講師,2000年同助教授.05〜06年オランダ・グロニンゲン大学客員研究員.非線形制御理論の研究に従事.システム制御情報学会,日本航空宇宙学会,IEEE,SIAMの会員.
受賞論文「n次元剛体の運動に対するオブザーバの設計と分離定理」
 剛体運動の制御は,衛星やロボットの姿勢制御に見られる基本的な問題である.本論文では,姿勢が計測できるとき,それを用いて角運動量を推定するオブザーバを設計する問題を扱う.剛体の姿勢は回転行列で表現されるが,特異点をもた
ないで回転行列を1体1にパラメトライズすることはできず,さまざまな座標系の取り方が存在する.本論文では,これらの座標系に依存せず,剛体の運動の本質的部分を解析するため,座標系を導入しないで回転行列を扱う.また,力学的な性質を見るのに都合のよいハミルトン系で表現することで,オブザーバの設計を見通しよく行うことができた.さらに,オブザーバの推定量を用いた安定化制御が行えること(分離定理)を証明した.なお,現実の(3次元)剛体運動の制御への適用は,Euler-Rodriguesパラメータ等を導入することで行える.

にしぐち けんいち西 口 憲 一 君(正会員)  1974年京都大学理学部数学科卒業.同年三菱電機(株)に入社.現在,先端技術総合研究所に勤務.確率システムの解析,推定,最適化ならびに信号処理などの研究に従事.2003年度本会論文賞を受賞.システム制御情報学会,IEEE などの会員(工学博士).
受賞論文「繰り返し型最大値フィルタの性能解析」
 繰り返し型最大値フィルタ(RMF)は,ノイズの多い画像系列から微小移動目標を検出するために提案した動画像処理アルゴリズムである.RMFのアルゴリズムは簡単でかつ低信号対雑音(SN)比の微小移動目標の強調に有効性を発揮するが,そのアルゴリズムは発見論的に導いたもので,原理や性能限界は明確ではなかった.本論文では,RMFをベイズ推定の立場から定式化し,動的計画法(DP)のBellman方程式として解釈できることを示す.DPを用いた微小移動目標検出アルゴリズムはすでに提案されているものがあるが,それらに比べてRMFは状態空間が小さいために計算量が著しく少なくて済む.本論文ではさらに,RMFの出力の分布を記述する近似式を導き,これを用いて性能評価を行う.RMFには近傍サイズと忘却係数の2つのパラメータが含まれる.性能評価においてはまず,入力SN比がある値を上回っていればRMFの出力SN比はいくらでも増大させられることを示し,この限界SN比の値を近傍サイズごとに求める.また,さまざまなパラメータ値のもとでRMFにより目標が検出可能となる条件を明らかにする.

めぐろ じゅんいち
目 黒 淳 一 君 (学生会員)
 2005年早稲田大学大学院理工学研究科機械工学専攻修士課程修了,同年,同博士後期課程に進学し,06年日本学術振興会 特別研究員となり,現在に至る.移動システムに関する計測・制御,GISとの連携に関する研究に従事.日本機械学会,IEEEなどの会員.
いしかわ きいちろう石 川 貴一朗 君 (学生会員)  2006年早稲田大学大学院理工学研究科機械工学専攻修士課程修了,同年,同博士後期課程に進学し現在に至る.屋外移動ロボットの制御,画像処理,屋外センシング技術,移動計測技術に関する研究に従事.日本機械学会などの会員.
はたやま みちのり畑 山 満 則 君 (正会員)  2000年東京工業大学大学院総合理工学研究科博士後期課程修了.02年京都大学防災研究所助手,05年より同助教授となり,現在に至る.時空間GIS,レスキュー活動支援システムに関する研究に従事(工学博士).
たきぐち じゅんいち瀧 口 純 一 君 (正会員)  1986年早稲田大学大学院理工学研究科機械工学専攻修士課程修了.同年三菱電機(株)鎌倉製作所入社.英国立エジンバラ大学大学院修了を経て,2006年早稲田大学客員助教授.航空機搭載機器制御系設計に従事.日本機械学会などの会員(工学博士).
あまの よしはる
天 野 嘉 春 君 (正会員)
 1996年早稲田大学理工学部機械工学科博士後期課程修了.98年博士(工学・早稲田大学).主として,熱プロセスのダイナミクスのモデリング手法の研究,コージェネレーションシステムの最適設計,制御に関わる研究に従事.日本機械学会,米国機械学会などの会員.
はしづめ たくみ
橋 詰   匠 君 (正会員)
 1980年早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程修了,同年博士(工学・早稲田大学).同大学理工学研究所助手,専任講師,助教授を経て,87年同教授.動力エネルギーシステムなどの研究に従事.日本機械学会,米国機械学会ほか会員.
受賞論文「ロボットと時空間GISの連携による段階的な震災データ収集システムの開発」
 本論文では,災害時に設置される対策本部での震災総合シミュレーションにおける初期段階で必要である,迅速かつ正確な情報収集を実現するため,ロボットに搭載したセンサ群による段階的な情報収集手法の提案を行った.提案したシステムでは,被災情報の迅速性と抽象度を両立させるための3段階のデータ更新と,ロボットによって取得する震災データから変化域のみを時空間GISフォーマットのKIWI+形式の建物データとして抽出,更新を行った.評価試験では,GPS/INSと全周カメラを搭載したロボットを災害現場に見立てた工場構内の道路を走行させ,一次更新として,自己位置と全周画像のみの更新を行い,二次更新では,全周モーションステレオにより三次元環境情報を取得,更新を実施した.さらに三次更新では,復元した最新の三次元環境情報と,事前に取得したGIS建物モデルの差分をもとに,変化領域抽出を行い,震災によって変化した状況をKIWI+オブジェクトとしてDiMSISデータを更新した.この三次更新により,変化オブジェクトの詳細な情報を汎用性やデータ転送性で優れるGISフォーマットで記述できることを示し,上位システムである時空間GIS震災総合シミュレーションへの効果的な接続や広域の被災状況の効率的な把握への利便性を明らかにした.

しろま なおじ
城 間 直 司 君(正会員)
 1994年琉球大学工学部電子・情報工学科卒業.99年筑波大学大学院博士課程工学研究科構造工学専攻修了.博士(工学).筑波大学機能工学系助手,オックスフォード大学リサーチアシスタント,国際レスキューシステム研究機構研究員を経て,現在茨城大学工学部知能システム工学科助教授.非ホロノミック系制御,移動ロボット,ロボットビジョン,ロボットの遠隔操作系などの研究に従事.
ながい ひろかず城 間 直 司 君(正会員)  2005年電気通信大学電気通信学部電子工学科卒業.現在,東京大学大学院新領域創成科学研究科人間環境学専攻修士課程在籍.移動体の位置推定・遠隔操作系,ウェアラブル情報システムなどの研究に従事.精密工学会会員.
かごたに じょうじ加護谷 譲 二 君(正会員)  2003年電気通信大学電気通信学部知能機械工学科卒業.05年同大学大学院電気通信学研究科知能機械工学専攻博士前期課程修了.修士(工学).05年より(株)セガに就職,現在に至る.在学中はVR技術を用いた遠隔操作インタフェース研究,現在はVRやインタラクションを用いた大型遊戯施設のアトラクションおよびシミュレータ開発に従事.
すぎもと まき
杉 本 麻 樹 君(学生会員)
 2000年千葉工業大学工学部電子工学科卒業.02年同大学大学院工学研究科博士前期課程情報工学専攻修了.同年から03年まで,東京大学大学院情報学環研究補佐員を経て日本電信電話株式会社 NTTコミュニケーション科学基礎研究所人間情報研究部客員研究員.03年10月から電気通信大学大学院電気通信学研究科博士後期課程機械制御工学専攻.非言語情報を利用したヒューマンインタフェースなどの研究に従事.日本学術振興会特別研究員,日本バーチャルリアリティ学会会員.
いなみ まさひこ
稲 見 昌 彦 君(正会員)
 1999年東京大学大学院工学研究科博士課程修了.博士(工学).東京大学リサーチ・アソシエイト,同大学助手,電気通信大学講師,同大学助教授,マサチューセッツ工科大学コンピュータ科学・人工知能研究所客員科学者を経て,06年4月より電気通信大学知能機械工学科教授.科学技術振興機構さきがけ研究者を兼任.複合現実感,テレイグジスタンスなどインタラクティブシステムに関する研究に従事.日本VR学会学術奨励賞,論文賞,情報処理学会山下記念研究賞,論文賞,IEEE Virtual Reality Best Paper Award,米「TIME」誌Coolest Inventionsなど授賞.
まつの ふみとし
松 野 文 俊 君(正会員)
 1986年大阪大学大学院基礎工学研究科博士課程修了.大阪大学基礎工学部助手,神戸大学工学部講師,助教授,東京工業大学大学院総合理工学研究科助教授を経て,2003年電気通信大学教授(知能機械工学科)となり,現在に至る.02年よりNPO国際レスキューシステム研究機構理事・川崎ラボリーダ,05年より副会長.現在,竸基弘賞委員会委員長, IEEE Technical Committee on Safety, Security, and Rescue Robots, Co-Chairなどを務める.おもに,ロボティクス・制御理論・レスキュー学に関する研究に従事.1989年度日本ロボット学会研究奨励賞,1993年度システム制御情報学会論文賞,1997年度消防防災科学論文賞(消防庁長官表彰), 2001年度本会論文賞および武田賞,2006年度船井情報科学振興賞などを受賞.IEEE, 日本機械学会,情報処理学会,GIS学会などの会員.工学博士.
受賞論文「ロボットの遠隔操作のための過去画像履歴を用いたシーン複合」
 本論文では,ロボットの遠隔操作のための過去画像を用いたシーン複合について提案する.本手法による複合画像は,ロボットの位置・姿勢情報とロボット搭載カメラにより過去に撮像された画像履歴およびロボットCGモデルに基づいて生成され,環境中でのロボットを俯瞰的に見た画像をオペレータに提示することが可能である.本手法は,未知環境内でのロボットの状態をオペレータが把握するのを容易にし,ロボットの遠隔操作性の向上へ寄与する.また,本論文では,オペレータへのさまざまな俯瞰的複合画像の提示法を提案する.そして,本提案手法を閉じたシステムとして実現するため,レーザレンジファインダをロボットの位置推定用センサとして使用した自己位置推定法に基づいた本手法の2次元水平面内を移動するロボットへの実現例について述べる.

のま あきら
野 間   彰 君(学生会員)
 1995年東京工業大学大学院総合理工学研究科環境物理工学専攻修了.同年三菱重工業(株)入社,プラズマ灰溶融炉の開発に従事.おもに熱解析,温度計測を担当.2006年3月東京工業大学大学院総合理工学研究課環境理工学創造専攻社会人博士課程修了(工学博士).
はらだ ともひろ
原 田 朋 弘 君
(正会員)
 1991年呉工業高等専門学校電気工学科卒業.同年三菱重工業(株)入社,誘導加熱装置,電子線照射装置,環境装置の開発に従事.おもに電気全般,温度計測を担当.
やました いちろう山 下 一 郎 君(正会員)  1983年豊橋技術科学大学大学院電気電子工学専攻修了.同年三菱重工業(株)入社,エキシマレーザ,電子滅菌装置等の開発に従事.おもにパルス高電圧回路の設計を担当
受賞論文「サーモパイルを用いた2波長式スラグ温度計の開発」
 プラズマ灰溶融炉はごみ焼却などで発生した有害な灰を1500℃程度の高温に加熱して無害なスラグに変換し,土木資材などに再利用する設備として近年ニーズが高まっている.溶融スラグが高温であることおよびスラグの強い侵食性から耐火物の耐久性が問題となっており,スラグ温度を管理する必要がある.しかし,保護管付き熱電対は数時間で溶損し,市販の放射温度計は炉内煤塵雰囲気のために使用できない.新技術は炉内煤塵雰囲気を透過する2波長域の赤外光をサーモパイルで検出し,スラグ液面の温度を計測する技術であり,非接触連続計測が可能である.波長選定のために灰溶融炉内のスラグから放射される光をFT-IRによって分光し,煤塵や炉内ガスの影響のない波長域を把握した.また,実際の焼却灰溶融スラグを用いた電気炉試験によりスラグの放射率の波長依存性や温度依存性を考慮した較正式を作成した.実炉において消耗型熱電対と同時計測を行い,2波長式スラグ温度計の有効性を確認した.スラグ温度を管理することによって耐火物寿命を向上することができ,灰溶融炉の実用化に貢献できた.

はっとり よしかず服 部 義 和 君 (正会員)  1990年大阪府立大学大学院工学研究科電子工学専攻博士前期過程修了.同年(株)豊田中央研究所入社,ドライバモデル,車両運動制御の研究・開発に従事.システム制御情報学会,自動車技術会などの会員.
こいぶち けん
鯉 渕   健 君
(正会員)
 1993年東京大学工学系研究科機械工学専攻修了. 同年トヨタ自動車(株)入社.VSCを初めとする車両運動制御システムの先行,製品開発に従事.自動車技術会,日本機械学会などの会員.
受賞論文「4輪制駆動,ステア統合による車両運動最適制御」
 近年,種々の車両運動制御システムが提案され,制動力左右差を利用したダイレクトヨーモーメント制御(DYC)の実用化により,限界領域の車両安定性は大幅に向上した.しかし,DYCを実現する各輪タイヤ発生力制御に関する詳細な検討はされていない.タイヤ発生力は非線形な飽和特性をもち,走行条件により変化するため,制御対象の特性や制約条件を常時正確に知ることは難しい.さらに全走行領域でシームレスに車両の操縦性・安定性を向上させるためには,ロバスト性と最適性をうまくバランスした設計が必要である.
 本報告では通常から限界走行領域に至る車両の操縦安定性向上を目的とした,制駆動力とステアの統合制御手法を示した.まず階層型の車両運動制御システムを提案し,つぎに逐次2次計画法に基づき,本来車両に与えたい前後横力,ヨーモーメントを実現するための最適な4輪制駆動力制御手法について述べ,前輪アクティブ操舵に拡張した.また,提案手法の効果をシミュレーションと実車実験により検証した.

さの えみこ
佐 野 恵美子 君
 2000年大阪大学理学部物理学科卒業.02年同大学大学院理学研究科博士前期課程修了.同年三菱電機(株)入社.先端技術総合研究所にて,バイオメトリクス用途の光学センサの研究に従事.応用物理学会などの会員.
まえだ たくじ
前 田 卓 志 君
 1992年神戸大学工学部計測工学科卒業.94年同大学大学院工学研究科修士課程修了.同年三菱電機(株)入社.先端技術総合研究所にて,エレベータシステム,バイオメトリクス認証システムの研究に従事.博士(情報科学).電子情報通信学会などの会員.
なかむら たかひろ中 村 高 宏 君  1990年大阪大学基礎工学部システム工学科卒業.92年同大学大学院博士前期課程修了.同年三菱電機(株)入社.以来,道路交通等の画像監視に関する研究に従事.2002年より先端技術総合研究所でバイオメトリクス認証の画像処理に関する研究に従事.電子情報通信学会などの会員.
さかた こうじ
阪 田 恒 次 君
 2003年神戸大学工学部情報知能工学科卒業.05年同大学大学院自然科学研究科修士課程修了.同年三菱電機(株)入社.先端技術総合研究所にて,バイオメトリクス認証システムの研究に従事.
しかい まさひろ
鹿 井 正 博 君 (正会員)
 1988年大阪大学工学部応用物理学科卒業.90年同大学大学院工学研究科博士前期課程修了.同年三菱電機(株)入社,現在に至る.現在は,光センサの研究・開発に従事.電気学会,応用物理学会などの会員.
しらつき あきひで白 附 晶 英 君  1996年大阪大学工学部電子工学科卒業.98年同大学大学院工学研究科博士前期課程修了.同年三菱電機(株)入社,現在に至る.光センサに関する研究・開発に従事.電気学会,精密工学会の会員.
いしだ こうぞう
石 田 晃 三 君
 1991年福井大学大学院電気工学専攻修士課程修了.同年三菱電機(株)入社.現在,同社先端技術総合研究所に所属.画像入力出力技術,映像信号処理技術の研究開発に従事.映像情報メディア学会などの会員.
ふじわら ひでと
藤 原 秀 人 君
 1983年神戸市立工業高等専門学校機械工学科卒業.同年三菱電機(株)入社.現在は指紋や顔などのバイオメトリクス認証システムの開発に従事.
おおえ としお
大 江 敏 男 君
 1990年豊橋技術科学大学大学院電気・電子工学専攻修士課程修了.同年三菱電機(株)入社.現在同社稲沢製作所にて個人識別システムの開発業務に従事.
おおはし たけひろ大 橋 岳 洋 君 (正会員)  2000年名古屋大学工学部電気電子・情報工学科卒業.02年同大学学大学院工学研究科修士課程修了.同年三菱電機(株)入社.現在は個人認証装置の開発業務に従事.
受賞論文「指内部の光学特性を用いた指紋認証技術」
 従来から広く使われている指紋センサでは,センサ面と指紋の凹凸の接触の有無によって指紋パターンを検出する方式のため,指表面状態の個人差や乾湿などの環境が認証性能に影響を及ぼす可能性がある.そこで,指表面状態によらない指紋認証を行うために,指内部の光透過率分布を検出する新しいセンサを開発した.本センサは,指内部に表面の指紋の凹凸パターンに対応した光透過率分布をもつ層が存在する,という新しい知見に基づくものである.指の爪側に光源,指紋側に撮像系を配置し,指内部を透過してきた投射光を検出することで,表面の指紋と同パターンの画像を検出することができる.この指内部の層は,表面にシワや濡れなどの状態によらずに存在するため,本センサからは表面の影響を緩和した画像を得ることができる.本センサを採用し,個人認証装置として実用化した「指透過認証装置」ではシワなどの指紋表面状態の影響を受けずに安定した個人認証を行うことができる.

やまなか おさむ山 中   理 君(正会員)  1992年慶応義塾大学理工学部電気工学科卒業,97年同大学電気工学専攻博士課程修了(工学博士).同年(株)東芝入社.主として,公共・社会システムの研究開発に従事.現在,同社電力・社会システム技術開発センター社会システム開発部公共システム開発技術担当主務.電気学会,環境システム計測制御学会,IWAなどの会員.
おはら たくみ
小 原 卓 巳 君
 2000年京都大学工学部環境工学科修士課程修了.同年(株)東芝入社,現在に至る.主として,下水処理プロセスの予測技術・制御技術の開発に従事.現在,同社電力・社会システム技術開発センター社会システム開発部水処理技術担当.
受賞論文「水予測モデルを用いた下水道プロセスのモデルベース制御」
 下水処理場では,従来,有機物除去を目的とした処理を行っていたが,近年,下水処理水中に含まれる窒素やリンに起因する水環境汚染を防ぐために,有機物除去に加えて窒素やリンの除去も目的とした処理を行うようになってきている.本論文では,有機物・窒素・リンを微生物によって除去するメカニズムを表現した活性汚泥モデルを用いた下水処理場の運転制御技術の開発事例を報告している.具体的には,(1) 活性汚泥モデルによるプロセスシミュレーションと逐次2次計画法および遺伝的アルゴリズムを組み合わせた最適化技術を用いた,下水処理の性能や運転コストに影響を及ぼす操作量や被制御量の目標値最適化技術,(2) 活性汚泥モデルから導出した下水処理プロセスの近似モデルを利用したモデル予測制御技術,(3) 運転コストに多大な影響を与える曝気風量制御の制御パラメータ調整への活性汚泥モデルの利用方法とパイロットプラントでの検証結果,について開発概要を報告した.

さめしま しげとし鮫 嶋 茂 稔 君(正会員)  1993年東京大学大学院工学系研究科航空学専攻修士課程修了.同年(株)日立製作所入社.同社システム開発研究所にて,自律分散システムを始め,産業,電力などの分野での情報制御システムのシステムアーキテクチャ,ミドルソフト開発に従事.電気学会の会員.博士(情報理工学).
かわの かつみ
河 野 克 己 君(正会員)
 1980年早稲田大学理工学研究科電気工学専攻修士課程修了.同年(株)日立製作所入社.以後,同社システム開発研究所にて産業,交通,電力分野などの情報制御システムを対象にした自律分散システムの研究開発に従事.1998年度本会技術賞受賞.IEEEなどの会員.工学博士.
あだち よしあき
足 達 芳 昭 君
 1978年愛媛大学大学院工学研究科修士課程修了.同年(株)日立製作所に入社.現在情報制御事業部において,おもにネットワーク,ネットワークミドルウェア,自律分散システム等の開発に従事.技術士(情報工学部門).
まつの つよし
松 野   強 君
 1983年宮城工業高等専門学校 電機工学科 卒業,同年日立プロセスコンピュータエンジアリング(株)(現 日立情報制御ソリューションズ)に入社.現在ソフト開発部において,おもにネットワークミドルウェア,自律分散システム等の開発に従事.
しん せいいち
新   誠 一 君(正会員)
 1980年東京大学大学院工学系研究科修士課程終了.同年東京大学助手.87年工学博士(東京大学).88年筑波大学助教授(電子・情報工学系),92年東京大学助教授.2006年電気通信大学教授.本会論文賞武田賞など受賞.本会フェロー.SICE計測制御エンジニア.製造業XML推進協議会運営委員長,FAオープン推進協議会 生産システムにおける電子タグ利活用専門委員会委員長.VEC会長.Object Managing Group Super Distributed Object SIG Co-chair.本会評議員.IEEE,電気学会,日本機械学会,システム制御情報学会などの会員.計測制御を中心に工学全般に興味をもつ.
受賞論文「情報制御システムのライフサイクルを通じた持続的拡張・保守技術の開発」
 産業分野や交通などの情報制御システムでは,ユーザニーズの変化に即応するため,トップダウンに全体像を定義せずとも部分的に改修を行うという持続性(サステナビリティ)が必須となっている.このため,従来十分考慮されていなかった時間軸を考慮した新しいアーキテクチャを開発し,部分的な拡張や保守が非同期に行われるライフサイクルを通じての情報共有を可能とした.また,従来分離されていたシステムの開発とオンライン稼動のプロセスを統合し,@オンライン系とテスト系の連携テスト,A入出力データ項目を拡張したアプリケーションの更新,Bサブシステムの動作検証,を可能とした.こうしてシステムの継続的な移行を容易にした.提案方式はミドルソフトとして実用化されており,外部インタフェースはISOでの標準(ISO15745-4)にも採択されている.FAシステムを始めとする複数の情報制御システムに先駆的に適用され,有効性を検証した.

まつおか まこと
松 岡   眞 君
(正会員)
 1971年呉工業高等専門学校電気工学科卒業.同年オムロン(株)に入社.コントローラ,センサの製品開発に従事し,2001年より汎用センサ事業部技術部にて生産システムの研究に従事,現在に至る.システム制御情報学会CFA研究分科会の会員.日本ロボット学会などの会
きたじま こうろう
北 島 功 朗 君
(正会員)
 1980年大阪市立大学工学部機械工学科卒業.84年オムロン(株)に入社.生産自動化の業務に従事し,2000年より汎用センサ事業部技術部にて生産技術開発に従事,現在に至る.精密工学会などの会員.
むらまつ たかし
村 松   崇 君
(正会員)
 2001年大阪大学基礎工学部電気工学科卒業.同年オムロン(株)に入社.汎用センサ事業部技術部にて近接センサの開発業務に従事,現在に至る.
受賞論文「樹脂塗布工程における知能化システム技術」
 応力緩和の目的で電子回路実装基板に樹脂を塗布することがある.シリコン樹脂においてはその材料特性から粘度変化や,硬化樹脂のノズルへの付着・離脱などの不確定要素のため,塗布量の安定化がむずかしく,高精度での無人化運転は困難とされてきた.本システムでは誤差因子の抽出,画像計測によるインラインセンシング,制御アルゴリズムの研究により,不確定要素への対応を知識データベース化した.制御は現在値と前回のアクション結果から,次回のアクション数値を計算してフィードフォワードする方法とした.これにより工程能力指数Cp=1.6の高精度化を実現した.さらに中断時間に応じた制御プログラムの自動選択・自動ノズル清掃・待機時の硬化防止・ワーク品種に応じた自動プログラム選択・部品きれ予告通知・清掃具の寿命通知・ハンドリングエラー通報などを統合的にシステム化して無人化運転を実現した.

でまち こうじ
出 町 公 二 君
(正会員)
 1982年慶応義塾大学工学部電気工学科卒業.同年横河電機(株)入社.プロセス制御システムの研究・開発に従事.IEC/TC65の国際エキスパート,ISAスタンダード・コミッティーのメンバー.SICE産業応用部門 計測・制御ネットワーク部会メンバー.
しおはら やすひさ
塩 原 康 壽 君
 1972年早稲田大学理工学部電気工学科卒業.同年(株)東芝入社.2004年9月東芝退社し,10月より東芝ITコントロールシステム(株).産業用制御装置開発を経て,産業制御用データ伝送装置の研究開発に永年従事,現在に至る.ISO/TC184/SC5通信と統合ISO 13283国際標準化を経て,現在,IEC/TC65/SC65C フィールドバス国際標準化に向け,国際エキスパート・技術エディタとして活動.IEEEなどの会員.
たかやなぎ よういち高 柳 洋 一 君 (正会員)  1993年上智大学大学院理工学研究科修士課程修了.同年(株)東芝入社.監視制御システム,特に伝送装置,ネットワークシステムの開発・設計業務を経て,次世代制御システムのマーケティングおよび製品企画に従事.IEC/TC65の国際エキスパート.SICE産業応用部門 計測・制御ネットワーク部会 幹事.SICE City:どこにいても『繋がる』安心システム研究部会 幹事.
あかばね くにはる
赤 羽 国 治 君 (正会員)
 1989年東京農工大学大学院修士課程終了.同年横河電機(株)入社.現在プロセス制御システムの研究・開発に従事.IEC/TC65の国際エキスパート.
受賞論文「高信頼性・リアルタイム工業用イーサネット」
 近年,低価格・高性能の汎用イーサネットを計測制御システムへ適用するため,信頼性・リアルタイム性などの問題を解決する「工業用イーサネット」と呼ばれている技術が,世界各地で発表されている.
 日本では,2つのネットワークシステム(TCnetおよびVnet/IP)が発表された.マルチキャスト通信や送信スケジューリング等を活用した斬新な技術によりイーサネットにおける衝突を回避し,時間確定性をもったリアルタイム通信と汎用性の高いTCP/IP通信を同一回線上で共存させることができる.また,伝送路の冗長化に対応しており信頼性の高いシステムの構築が可能である.
さらに,この技術を明解な仕様として文書化し,国際標準として広く活用できるようにした.工業プロセスの計測と制御の標準化を扱うIEC/TC65委員会にて,IEC61784-2とIEC61158の2つの文書の審議が進められており,2007年8月に国際標準とする予定で作業が進められている.

受賞製品「ディジタルオシロスコープsignalXplorer DL9000シリーズ」/横河電機株式会社
 DL9000シリーズは,最高10GS/sの高速サンプリング,最大1.5GHz帯域をもつコンパクトサイズのディジタルオシロスコープです.最大6.25MW/chの波形メモリをもつモデルでは,長時間測定が可能なうえ,波形メモリを最大2000分割して記録することで過去の波形も表示できる独自のメモリ分割機能(ヒストリメモリ)を搭載しています.また,2000波形を同時に重ねて表示することで,波形を比較したり,アナログオシロスコープのように頻度により輝度の濃淡を表示できます.
 新規開発のADSE(アドバンストデータストリームエンジン,当社独自の波形データプロセッサ)による高速信号処理を実現し,連続測定時には25,000波形/秒の高速波形捕捉が可能です.
 機能としては,ディジタルフィルタ,マスクテスト解析,ヒストグラム表示,I2C/SPI/CANなどのシリアルバス解析(解析機能はオプション)など,解析機能が充実しています.
 オシロスコープは,専用解析機能の搭載などアプリケーション別に特化した機能・性能の要求がますます高まっています.今後も,これら市場変化や多様な要求に応じた製品をタイムリーに提供していきます.

たなか しょうご
田 中 正 吾 君(正会員)
 1976年九州大学大学院工学研究科電気工学専攻博士課程修了.同年同大学助手を経て,80年山口大学工学部電子工学科助教授,91年同大学電気電子工学科教授,2006年同大学院理工学研究科情報・デザイン工学系教授,現在に至る.インテリジェント計測,動的計測,生体医用計測,非破壊検査などの理論および応用研究に従事(工学博士).電気学会,システム制御情報学会などの会員,中国文化賞(2003),文部科学大臣賞(2004),日本工学教育協会賞(2004),本会技術賞(2005)などを受賞,本会フェロー.
 長年にわたり,計測あるいは非破壊検査の研究において,汎用的な技法に基づく表面的な処理ではなく,物理現象を正確に理解・反映した物理モデルを考えることの重要性を指摘し,システム論的な計測工学の構築・啓蒙活動に尽力し,計測工学の発展に多大の貢献をした.
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