実行委員長 松本 忠
(福井大学工学部)
国際化2年目に当たります "SICE Annual Conference 2003 in Fukui"
が,8月4日(月)から8月6日(水)までの間,福井大学工学部(福井市)において開催されます.ぜひ,多数のみなさまがご参加くださいますようお待ち申し上げております.
今までに北陸地域で開催されたSICE学術講演会は,金沢市(金沢大学)で開かれたSICE
'93 in Kanazawaがありますが,これは中部支部に所属している北陸地域という位置づけで開催されました.しかし,今回のSICE
2003を北陸支部としてはじめて北陸地区で開催する国際化学会と位置づけて,みなさまを福井市にお招きできることを実行委員一同大変光栄に存じております.
今回のSICE 2003では,97セッションからなる458件の一般講演論文と55セッションのオーガナイズド論文234件が発表される予定となっております.5日(火)の午後には,特別講演として理化学研究所,Brain Science Institute所長の伊藤正男先生に "Viewing the Brain as Control Systems" という演題の講演を英語でお願いし,株式会社本田技術研究所の杉本富史氏には "Approach to Vehicle Safety" という講演を同じく英語でお話しいただきます.また,本年は国際プレナリー講演として,4日の朝には英国,University of Cambridgeの教授のMalcolm C. Smith先生による講演 "The Inerter Concept and Its Application" および6日の午後には伊国,Scuola Speriore Sant'Annaの教授のPaolo Dario先生による講演 "Biomedical Robotics" をお願いしています.いずれの講演も参加者にとって大変興味深い話題が提供されますので,これらの特別講演およびプレナリー講演に大いにご期待ください.特別講演のあとは,学会賞などの贈呈式,受賞者講演に引き続き,恒例の懇親会が予定されています.
また展示会は,講演会場のすぐ近くで会期の3日間にわたって開催され,制御機器・カタログの展示,書籍販売などを行う予定にしております.
一方,一般市民に向けた企画は,SICE事業委員会が計画するSICE Weekと連携し,SICE 2003の実行委員会が共同して開催するもので,小・中学生や一般の人たちに計測・制御・システム分野の研究や機器を紹介することを通して,本学会や関連分野の活動に関心をもってもらうことを目指しています.8月3日(日)の午後には,名古屋市立大学大学院芸術工学研究科教授,大阪大学大学院阪大フロンティア研究機構特任教授の川崎和男先生に「機械から機器へ,デザインがめざすこと」と題して日本語でお話しいただきます.また3日(日)午前から中・高生のための体験学習―レゴ・マインドストームを用いたロボットコントロール―が企画され,5日(火)午後に地元企業のための技術講演会・技術相談会も行われます.ぜひ,多数のかたがたのご参加を期待しております.
SICE 2003では5日(火)に終日のテクニカル・ソーシャルツアーを企画しています.松浦機械製作所,福井県立恐竜博物館,永平寺などを訪れますが,詳しくは,http://www.sice.or.jp/org/sice2003/tour.htmlをご参照ください.
ご存じのように,SICE 2002から予稿集は英文化され,またCD-ROM化され,英語発表が推奨されています.プログラム集に論文アブストラクトをまとめて掲載することも前回同様でありますが,SICE
2003では,CD-ROMの事前配布は行わないことにいたしました.これによります参加者のデメリットとして,参加者が前刷りを参照しつつ講演を聴くことができない点があります.そこで,会場にはCD-ROMコーナーを用意し,コンテンツのプリントアウトができるよう配慮します.ご利用くだされば幸いです.
8月上旬は福井の夏のピークでありますが,ほとんどの教室はこのたび改修工事され,空調設備や視聴覚設備が一新されましたので快適にお使いいただけるものと信じています.また,8月3日(日)は福井夏まつりの最終日で花火大会が予定されていますし,3日(日)のSICE
Weekの講演のあとに恒例のレセプションが学内で企画されています.6日(水)の最後にはクロージングセッションが設けられ,SICE
Annual Conference Awardsの授賞式などが行われます.さらには,SICE 2003ではこの最終セッションのあとに簡単なフェアウェルパーティーも予定しております.SICE
2003の参加登録者のみなさまをレセプションとフェアウェルパーティーにご招待いたしますので,お気軽にご参加ください.終わりになりますが,実行委員会のメンバーは一丸となってSICE
2003の運営にあたる所存です.みなさまの多数のご参加を心よりお待ち申し上げています.
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