SI2002 オーガナイズドセッション (2002.10.08現在) | |||
セッションタイトル | オーガナイザ | メッセージ(紹介・宣伝) | |
A.企画 | |||
A01 | システム設計における失敗学 | 中尾政之(東大),畑村洋太郎(工学院大) | 人間は間違える。いわんや複雑なシステム設計では必ず間違える。設計途中で担当者が変わったり、昔のシステムを更新したりすると、どこに地雷が埋めてあるのかまったくわからず、敢えなく爆発する。多くの場合、図面やファイルを設計結果として残してもらっても、元の担当者がそれをどうやって決定したのか、それはどれくらい重要なのか、という思考過程がまったく残されていないことが主因となっている。このような失敗を防ぐには、ナレッジマネジメントとして思考過程を強制的に記述させて、何が何でもデジタルに残して、あとで他人が思考を辿れるようなシステムを作ることが重要である。本オーガナイズドセッションでは失敗の事例紹介およびその分析、失敗を防ぐシステムの設計思想と実施例の紹介、などを討論したい。 |
A02 | エンジニアのベンチャー起業 | 神徳徹雄(産総研) | 通常の研究成果発表ではなく企画セッションのひとつとして,実際にベンチャーを起業されたエンジニアの方々などの体験談的な発表を募集いたします.起業を思い至ったきっかけ,立ち上げのご苦労,成功談,失敗談などを含めて,起業のベースになった技術シーズやその研究紹介および開発した製品紹介や会社紹介などの幅広い内容の発表を期待しております.このセッション企画の目処をたてるためにあらかじめオーガナイザに連絡いただくようにおねがいいたします. (参考: http://staff.aist.go.jp/t.kotoku/fyi/si2002.html ) |
B.プロジェクト | |||
B01 | 石川プロジェクト:CREST感覚と運動の統合 | 並木明夫(東大),石川正俊(東大) | 科学技術振興事業団CRESTプロジェクトとして、人間の手の優れた能力を実現するために,実時間感覚運動統合機能を有する工学的な「手と脳」システムの研究開発を行っている.これまでに,脳型並列処理システム,高速視覚システム,実時間触覚システム,高速ハンド,感覚運動統合学習理論などの「手と脳」を構築するための要素技術の研究と,それらを統合するための感覚運動統合システムの研究を行ってきた.本セッションでは,これらに関して現在までの研究成果を紹介する. |
B02 | 池内プロジェクト:CREST文化遺産のデジタル保存 | 池内克史(東大) | 科学技術振興事業団CRESTプロジェクトとして、鎌倉の大仏や人間国宝の技といった文化遺産を、テレビカメラや距離センサーを用いて観測し、視覚情報工学の最新の技術を用いて、高度メディアシステム上のコンテンツへと自動変換する手法を研究開発している。本セッションでは、現在まで開発されてきた、1)距離センサーやテレビカメラからの部分情報を統合して全体的な3次元形状を得る幾何情報取得法、2)色・艶といった物体の表面反射特性等の光学情報取得法、3)複合的な見えを生成する周辺状況をモデル化する環境情報取得法、4)建造物等の文化財に限らず、人間国宝のような匠の技の保存も目指す動き情報取得法などの成果について報告を行う。 |
B03 | 舘CRESTプロジェクト:テレイグジスタンス相互コミュニケーションシステム |
舘 ワ(東大) | 科学技術振興事業団CRESTプロジェクトとして、2000年11月から5年間の計画で「テレイグジスタンスを用いる相互コミュニケーションシステム(代表:舘ワ)」の研究開発を行っている。利用者が物理的に遠く離れていても、あたかも同一の空間を共有し、すぐそばにいるかのように顔を合わせて会話することができる次世代のコミュニケーション技術を目指している。本技術は、その基盤がロボット、バーチャルリアリティ、ウェアラブル、ネットワークなど多岐にわたる総合的なシステム技術である。本セッションでは、高度メディア社会の生活情報技術を支える基礎研究としての本研究の狙いを述べるとともに、TWISTER(Telexistence Wide-angle STEReoscope) を始とする現在までの中間研究成果を報告する。 http://www.star.t.u-tokyo.ac.jp/ http://www.ic-at.org/ |
B04 | CRESTデジタルシティプロジェクト | 小泉智史(和歌山大),石田亨(京大) | 本プロジェクトでは,知覚情報基盤,社会的エージェント,そしてメディア表現の適応的選択技術らの基礎研究を主軸とし,その基礎研究の成果として,危機管理や環境体験学習などに適用し,京都を始めとする現実の都市を舞台に実証実験を展開しています. |
B05 | 金出プロジェクト:デジタルヒューマン | 宮田なつき(産総研),金出武雄(CMU) | 2001年より,産業技術総合研究所のデジタルヒューマン研究ラボを中心に,科学技術振興事業団のCRESTプロジェクトの一つ「デジタルヒューマン」(代表:金出武雄)がスタートした.世に存在する”システム”のほとんどは,その一部あるいは対象に人間を含むが,その人間のモデル化が進んでいないがゆえに,人間自身が,最も重要でありながら最も弱いリンクとなっている.これを解決するために,本プロジェクトでは人間の機能を,”生理解剖”,”運動機械”,”心理認知”の3つの軸から記述し,人間機能の統合モデルの構築とその応用を目指している.本セッションでは,プロジェクトの概要を紹介するとともに,これまでの研究成果の発表と,共同研究/開発を行っている企業による応用事例に関する発表を予定している. |
B06 | 谷内田プロジェクト:感性創発世界の構築 | 谷内田正彦(阪大) | 日本学術振興会未来開拓学術研究推進事業のプロジェクトとして「インタラクションによる相乗効果を用いた感性創発世界の構築」プロジェクトが平成11年度よりスタートした。本プロジェクトでは、ネットワークやマルチメディアを積極的に活用する事で、複数のユーザとシステムとが、場と感性を共有し、そこから新たな知的で創造的な活動が生まれるような環境を提供できるシステムの構築を目指している。本セッションではその目的,概要,現在までの研究成果、今後の方向について議論する。 |
B07 | 感性的マルチモーダル擬人化エージェント・インタフェース | 石塚満(東大) | マルチモーダル化はインタフェースや情報コンテンツの重要な方向であるが,ここでは石塚満(東大)をリーダとしてH11-15に実施中の未来開拓学術研究「マルチモーダル擬人化インタフェースとその感性基盤機能」の研究を中心に紹介する.単にインタフェースとしての観点だけでなく,新形態の感性的マルチモーダル情報コンテンツ記述の観点も重要視し,要素技術と統合システム技術の研究開発を進めている.ヒューマノイドロボットとのマルチモーダル対話も対象に含んでいる. (プロジェクトのWeb: http://www.miv.t.u-tokyo.ac.jp/mirai/ ) |
B08 | 浦プロジェクト:深海知能ロボット | 藤井輝夫(東大),浦環(東大) | 東京大学生産技術研究所では、浦研究室を中心として自律海中ロボットの研究開発を15年以上にわたって進めてきており、近年では具体的な用途を想定したロボットが製作されるようになった。本セッションでは、文部科学省学術創成研究による深海知能ロボットの研究開発プロジェクトについて、深海における科学計測のためのセンサ技術やロボットの制御技術なども交えて、その全体像を紹介する。 |
B09 | 新井プロジェクト:安心・安全社会構築 | 新井健生(阪大) | 個人の日常生活の安全を守り適切な支援を行うと共に,大規模災害への対応も万全 な社会の仕組みを創る必要がある.また,ヒューマンエラーを未然に防ぎ,より安全 性・信頼性の高い機器やシステム系の構築も求められている.地震などの大災害直後 に適切な行動や対応が図られれば被害を最小限にとどめ,被災者に安心感を与えるこ とが可能である. 科学研究費補助金学術創成「安心・安全社会構築のためのシステム人間科学の創成」 では,システム科学の手法を適用して人間の心理や行動様式の解析を行い科学的な知 見を明らかにすると共に,この知見に基づき安全社会を構成するための環境やシステ ムの最適な設計と運用,さらに大規模災害時の最適な対応活動に活かす手法を明らか にし,安心・安全社会を構築するためのシステム人間科学の提案と体系化を図る研究 プロジェクトを推進している.具体的な8研究テーマについて報告する. |
B10 | 中村プロジェクト:CREST脳型情報処理機械 | 中村仁彦(東大) | 1998年より科学技術振興事業団のCRESTプロジェクトとして「自立的行動単位の力学的結合による脳型情報処理機械の開発」(代表:中村仁彦)というプロジェクトが実施されている。ヒューマノイドの体を前提にした、力学的情報処理、ミラーニューロンの数学モデル、CPGモデルによる四足歩行から二足歩行への移行、自律的階層的学習器構築による行動獲得、ペトリネットによるロボットの行動制御、ビへービアキャプチャ、ヒューマンフィギュアの動力学・運動学計算、などの成果について、これまでの研究成果を紹介する。 |
B11 | 技能の技術化とIT支援(小島プロジェクト:ものづくり先端技術) | 小島俊雄(産総研) | デジタルマイスタープロジェクトなど,製造における技術や技能をデジタル情報集積する研究開発の最前線情報と今後の展開を討論する. |
B12 | 中島プロジェクト:サイバーアシスト | 中島秀之(産総研),伊藤日出男(産総研) | サイバーアシスト研究センターでは,人に優しい情報処理をめざしています.「今,ここで,私が」欲しい情報を,自然なインタフェースで提供してくれるシステムを目標に,インターネットに代表されるデジタルな世界と我々人間の生活する実世界を結びつける様々な技術を研究しています.特にインターネット上に豊富にある言葉による情報の意味を扱う研究と,空間位置をターゲットとした情報提供の二つを中心に研究を進めています. |
B13 | 生体のストレス応答システム(二木プロジェクト:ヒューマンストレスシグナル) | 二木鋭雄(産総研) | 現代はストレスの時代と言われる。ストレスをシグナルととらえ、それに対してヒトはどのように応答し、どう対処しているのか、それによりどのような傷害が生じ、それをどう防ぐのか、さらに、QOLを高めるために、生活の場でどのように計測していくのか、などについて概論、展望する。 |
B15 | NEDO:稼働時電気損失削減最適制御技術開発プロジェクト | 石塚仁司(NEDO) | NEDOでは、平成12年度より「稼働時電気損失削減最適制御技術開発」を民間企業と共同研究で実施しています。今後も増加傾向にあるエネルギー消費に対し、従来の機器性能改善による省エネルギー化はもちろんのこと、ネットワークを活用した複合機器の省エネルギー化等、新たな省エネルギー手法を開発することを目的としています。本セッションでは工場・ビル・家庭の各分野に対し開発したITを活用した次世代省エネルギー制御システムについて発表します。 |
B16 | ORiN標準化プロジェクト | 水川真(芝浦工大) | 日本ロボット工業会において,国内の代表的なロボットメーカ各社の参加を得て,ロボットコントローラ内部データの利用のためのオープン化に着目し,ネットワークを介したロボット間の情報交換の開放を行うロボット・アーキテクチャの概念およびロボット・ネットワーク・インタフェースの仕様(ORIN: Open Robot interface for the Network)に関する標準化活動を実施してきた.この成果は1999 および2001年の国際ロボット展において各社の異構造の産業用ロボットをネットワークで相互接続し,生産管理や稼動状況のモニタリングを行う接続実証実験として公開した.本OSでは,その活動,主要技術,および応用例について述べる. |
B17 | リアルタイムLinuxプロジェクト | 橋本浩一(東大),石綿陽一(ムービングアイ),森友一郎(FSMLabs Japan) | リアルタイムシステムの開発を通じ,システムの設計・実装・評価・運営の各段階においてリアルタイムLinuxがどのように活用されているか,また,リアルタイムOSとしてリアルタイムLinuxのパフォーマンス,開発環境,デバッグなどを総合的に検証する. |
C.調査報告 | |||
C02 | ニューヨーク世界貿易センタービルで何が起きたのか? | 田所諭(神戸大),天野久徳(消防研),小谷内範穂(産総研),目黒公郎(東大生研) | 大規模災害では,様々なシステムインテグレーションが必要とされます.それは単に計算機システムやロボットなどに限らず,人間の組織や政策制度を含んだ総合システムに関する問題です.本オーガナイズドセッションでは,ニューヨークの世界貿易センタービル災害に対する政府調査団等の調査結果報告を通じて,大規模災害におけるシステムインテグレーションについて考えてみたいと思います. |
C03 | 知的情報インフラ活用型パーソナルロボットシステム(JARA開発専門委員会) | 高瀬國克(電通大) | オフィスや各種施設等での実際的利用を想定したパーソナル移動ロボットシステムの概念、実現手法、開発例そして評価について報告する。環境サイドに知的情報インフラを構築することにより、従来本格システム構築上の障壁となっていた、ロボットの自己位置同定や多数台ロボットのデッドロック問題を解決し実用レベルのナビゲーションを可能にした。全機能搭載型自律ロボットと比較しコスト面でも有利である。 |
D.トピックス | |||
D01 | ビジョンベーストロボティクス | 細田耕(阪大) | 観測だけのためのビジョンではなく,ビジョンに基づくロボットの行動と,その効果が再びビジョンに及ぼす影響,つまり環境との相互作用に着目したシステムについての講演を募集します. |
D02 | 3次元ビジョンシステム | 木下敬介(ATR),出口光一郎(東北大) | 動的な3次元環境を観測するビジョンシステムの最新動向を探る。特に、多視点カメラ、首振りカメラ、移動カメラなどによる3次元ビジョンの実現と、そこでのキャリブレーションなどの最新技術の研究発表をまとめる。 |
D03 | 街に出るマシンビジョン | 坂上勝彦(産総研), 山本和彦(岐阜大), 輿水大和(中京大), 長田典子(三菱電機) |
マシンビジョンの応用の場は、従来の工場から、屋外、家庭、オフィス、第三次産業へと広がりつつあり、そのための興味深い研究が少しずつ成果を上げ始めている。従来のマシンビジョンが「生産者のため」の画像技術であるのに対し、新しい応用分野は、「ユーザのため、人間のため」の画像技術であろう。こうした「我々が生活する場」への画像技術の展開をここでは「街に出るマシンビジョン」と名付け、最新の研究成果を一堂に集め議論を展開する。 |
D04 | トルク・力センシングの新展開 | 橋本稔(信州大) | 近年,ヒューマノイドロボット,エンターテインメント機器,医療・福祉機器,仮想現実感装置など幅広い分野でトルク・力センシング技術が利用されるようになっています.このようなシステムにおける新しい力覚センシング技術とその利用法について研究発表を募集します. |
D05 | バイオミメティックシステム | 向井利春(理研) | 本オーガナイズドセッションでは,生物の機構や情報処理の仕組みに着想を得て,従来の工学システムでは不充分であった柔軟性,統合性などの機能を工学的に実現することを目指した研究を募集します。(参考: http://www.bmc.riken.go.jp/ ) |
D06 | 生体運動と福祉機器 | 池浦良淳(三重大),辻敏夫(広大) | 福祉機器など人間と深い関わり合いを持つ機械の必要性が叫ばれています.真に評価を受ける機械を設計するには,人間の特性を十分理解しそれを統合する必要があります.本セッションでは,生体運動の特性理解,福祉機器の設計,評価に関する発表を募集し,人間と機械の統合に関する討論を行いたいと考えています. |
D07 | サイバネティックインタフェース | 福田修(産総研) 辻敏夫(広大) |
人間が機械を自身の身体の一部のように自由に制御することを目指した生体・生理情報などに基づくインタフェーシング技術に関するご発表を幅広く募集いたします. |
D08 | 高齢者にやさしいシステム | 横井孝志(産総研) | 若者だけでなく高齢者にもやさしい生活製品・設備機器やシステムを開発するには、高齢者のこころやからだの特徴、生活の特徴などを考慮しておく必要があります。本オーガナイズドセッションでは、このような特徴を考慮して開発された生活製品・設備機器やシステムの事例、そのための基礎研究、あるいは開発に役立つ高齢者の心身のデータ、生活データや評価基準の事例について、製品開発や研究等に携わっている方にご紹介いただきたいと考えております。製品開発時あるいはデータ収集時にご苦労された、工夫された点も含めご発表願えれば幸です。 |
D09 | 障害者支援システム | 福田修(産総研) | |
D10 | VRと力覚・触覚提示およびその各種訓練への応用 | 古荘純次(阪大),池井寧(都立科技大),小柳健一(阪大) | VRと力覚、触覚、運動感覚の提示およびそれらの各種訓練(リハビリ訓練、医療福祉、運転等)への応用に関する研究を募集します。 |
D11 | 感覚ディスプレイ | 山本晃生(東大) | 近年,バーチャルリアリティやヒューマンインタフェースの分野において,皮膚感覚や嗅覚といった従来あまり用いられることのなかった感覚に 対する情報提示の研究が盛んに行われています.本オーガナイズドセッションでは,そのような感覚ディスプレイに関する発表を募集いたします.奮ってご参加ください. |
D12 | 科学教育とVR | 野間春生(ATR) | このセッションでは、VR技術を教育、特に科学教育や科学技術展示に応用する手法についての議論を展開する。VR技術を応用すれば仮想空間をメディアとして時空間の制約を取り払うことが可能となる。この特徴を教育分野に生かすことによって、生徒に仮想の体験を通した対象の理解をもたらし、その教育効果を大きく向上できる。また、教師にとっても教材を作る過程において同様の制約がなくなることで、自由な教育展開を可能とするであろう。 |
D13 | 目の動きに基づく人間の計測 | 阪口豊(電通大) | 「目は口ほどにものをいう」という言葉からもわかるように,人間の目の動きには,脳内過程にかかわる種々の情報が含まれていると考えられる.このセッションでは,目の動きを探ることを通じて,人間の思考,感情や運動のメカニズムに関わる情報を計測する可能性について議論したい. |
D14 | 臨場感コミュニケーション | 葛岡英明(筑波大) | コミュニケーションにおける臨場感を支援するためには、単に立体視、広い視野角、立体音響といった技術があれば良いというわけではありません。そうした技術を活用して、対話者同士の情報共有、ノンバーバルな表現、アウェアネス、そして相互観察をいかに支援するかという観点から考える必要があります。本セッションでは、没入型ディスプレイからウェアラブルまで、視覚提示から触覚提示まで、VRから実世界志向まで、遠隔コミュニケーションから対面コミュニケーションまでという幅広い見地から、コミュニケーションを支援する技術に関して活発な議論を期待しております。 |
D15 | 遠隔操作システム | 武藤高義(岐阜大),山田宏尚(岐阜大) | 近年の情報・通信技術の発展により、様々な分野において実用的な遠隔操作システムの開発が行われている。本セッションでは遠隔操作システムに関する研究・開発事例を幅広い分野から募集します。 |
D16 | 人間共存型ロボット | 中内靖(防衛大) | 人と環境を共有するロボットシステムならびにその要素技術について発表・議論を行う。人を含む環境認識技術、人とのインタラクション技術、福祉、エンターテイメント、サービス・ロボットなどの応用について、研究成果を幅広く募集致します。 |
D17 | 機械と人の心のコミュニケーション | 瀧寛和(和歌山大) | ヒューマンインタフェースの研究では、ヒューマン・マシンコミュニケーションの表現と機能に重点が置かれているが、互いに相手の意識していることを理解する水準にはない。本セッションでは、機械の心と意識、機械による人の意識行動の理解、人への機械の行動意図の伝達、ロボットと人のインタラクションをテーマに発表・議論を進めていきたい。 |
D18 | クレーンなど搬送の計測、制御、システム統合化 | 寺嶋一彦(豊橋科技大) | クレーン、ロボット搬送、液体搬送、粉体搬送、半導体搬送、液晶ディスプレイ搬送、ガラス板搬送、無人倉庫搬送など搬送に関する研究なら応用対象分野を問いません。内容的には、 (1)高速搬送・高精度位置決めや、制振制御を究明する制御の研究 (2)障害物認識・回避、経路計画、モーションコントロールなどを含むフルオートインテリジェントシステムを構築するシステム統合化技術 (3)人間と、機械の長所を併せ持つセミオートシステム統合化技術や、操作性支援システム開発に関する研究 です。共通化した技術の問題点を提示し議論したく、多数の参加を期待いたします。 |
D19 | マイクロマニピュレーション | 谷川民生(産総研) | 総合科学技術会議の重点分野としてライフサイエンス分野におけるのゲノム操作、微細手術、物質・材料分野におけるナノテクノロジー技術というようにマイクロ・ナノ領域を対処とした研究は国家戦略的に重要課題となっている。微小世界における操作技術は原子単体の操作から生体組織の操作まで、サイズおよび対象が幅広く、物理学、生化学分野を含んだ横断的技術が要求される。システムとしても、マニピュレータ機構だけではなく視覚技術、ヒューマンインターフェース技術などシステム化に必要とされる様々な技術が求められている。 本セッションでは微細操作システムに要求される様々な要素技術および応用システムに関する研究成果を紹介していただき、今後の可能性について議論したいと考えている。 |
D20 | 多指ハンドとインテリジェント把持・操作制御 | 川崎晴久(岐阜大) | ロボットが多指ハンドを持つことにより,人間社会の中で様々な器用な作業の実行が可能となる.本セッションは,ロボット技能の源である多指ハンドのハードウェアとそのインテリジェント把持・操作制御を取り上げる. |
D21 | マニピュレーション理論の新展開 | 原田研介(産総研) | ロボットハンドなどのロボット機構による位置制御や力制御,機構解析,また対象物のマニピュレーション等に関する研究トピックのうち,新たな展開を目指した研究の発表を行う. |
D22 | ヒューマノイドロボットのダイナミクスベースト制御 | 大須賀公一(京大),土屋和雄(京大),鄭心知(ASTEM) | ヒューマノイドロボットが今後人との接触を伴って共存するようになると制御則の再考が必要であると考える.そこでの原理はヒューマノイドロボットダイナミクスを活かした制御(ダイナミクスベースト制御)であると思われる.本セッションでは,ダイナミクスをキーワードに考察された話題を議論する. |
D23 | 脚ロボットの新展開 | 井上健司(阪大) | 近年になり,脚ロボットの研究は定常歩行だけでなく,未知不整地への適応,受動歩行,マニピュレーションへの応用など,様々な局面へと展開しつつある.本セッションでは,こうした脚式ロボットの新たな展開を目指した研究の発表を行う. |
D24 | ソフトメカニズム | 則次俊郎(岡山大),鈴森康一(岡山大) | 福祉・介護作業や生活支援作業に利用するための人間協調型ロボットシステムを構築するための人間に親和な柔らかい機械システムに関する研究発表を行う.ソフトアクチュエータ,マイクロソフトアクチュエータ,ソフトセンサなどの要素技術からパワーアシスト装置や作業支援ロボットまで幅広い研究成果の発表を期待します. |
D25 | フレキシブルメカニズム・オブジェクト | 森田良文(名工大),佐々木実(岐阜大) | 本セッションでは,「柔軟」をキーワードに本来的にアームやオブジェクトが持っている柔軟性だけでなく,積極的に柔軟性を機構に取り入れた機械システムを含め、柔軟性を導入することにより,しなやかさを目指した研究にスポットを当てたいと考えております.柔軟アーム、柔軟構造物はもとより,柔軟物体のハンドリング,宇宙ロボット,超冗長ロボットなど,幅広い範囲の「柔らかさ」に関係する研究発表をお申し込みいただきたいと考えています. |
D26 | ITと知的支援技術 | 山羽和夫(日本福祉大) | 最近のロボット工学を始めとする機械システムのシステムインテグレーションの世界においては、ITと知的処理がキーとなっていて、これらの支援する技術が機械システムなどへのより有効な効果を引き出す重要な要素になってきています。ここでは、支援技術のハードウェア、ソフトウェアの両面の開発研究から、特に新しいセンシング技術、IT、ネットワーク構築、システム設計など知的処理を絡めることによる有効性や知的処理技術についての論文を広く募集致します。 |
D27 | ロボットシステムのオープン化と構成モジュール | 大道武生(名城大) | ロボット・ロボットシステムはシステム化のために広範な技術が必要とされる。より下位のロボットを誰でも,いつでも,容易に作るためのロボットのオープン化について様々な角度から討論を深める。 |
D28 | ネットワークコンテンツとしてのロボットモーション | 岩城 敏(NTT) | ロボットモーションを、既存のテキスト、音声、画像、映像と同様なコミュニケーションメディアとして捉え、それを価値あるコンテンツとしてネットワーク上で流通させようという考えが最近注目されています。本セッションでは特に、パソコン内メディアとロボットとの連動による、楽しく豊かなコンテンツ配信やコミュニケーションに関する話題を広く募ります。 |
D29 | Bluetooth利用システム | 亀山研一(東芝) | Bluetoothは無線LANに比べ、電力消費が小さく、組み込み系システムで使うのに有利であるため、様々な面白い応用が考えられる。本セッションでは、Bluetoothを利用したシステム開発事例を広く募集する(本セッションでは、Bluetoothを利用した様々なシステム開発事例について発表する)。 |
D30 | CACSDによるシステム制御 | 西村秀和(千葉大) | CACSD (Computer Aided Control Systems Design) は,制御系設計やシミュレーシ ョンあるいはシステムの実装に至るまで,なくてはならない存在となっている.さらに制御応用の現場では,系統的なシステム設計を行うために積極的に導入する方向に ある.このセッションでは,CACSDツールを用いたシステム同定,制御系設計,または 制御応用に関する最新の研究成果や開発事例等について発表する場を提供する. |
D31 | DSPアプリケーション | 鵜飼裕之(名工大),竹田史章(高知工科大) | DSP(Digital Signal Processor)は省電力で低価格な高速プロセッサーとしての数々のテクノロジーに応用されている.本OSでは,新しいDSP組込型システムの構築とその応用技術について,産業界及び学界からの参加発表を募集いたします. |
D32 | システム化のための方法論−人間支援システムに即して | 喜多村直(九工大) | システム化のやり方は対象ごとに多様である。各話題ごとに、対象の特殊性、シミュレーション技術(言語、マシン、ツール)、実験手法、実装などについて解説し、方法の利点と問題点を提示し、他分野への参考情報を提供することを目的とする。 |
D33 | 知覚システムとソフトコンピューティング | 久保田直行(福井大) | 近年,ギブソンのアフォーダンスをはじめ,知覚や行為に関する様々な理論や方法論が工学的に応用され始めている.本OSでは,知的エージェントの知覚システムや行為システムについて議論するとともに,ソフトコンピューティング技術を用いた方法論について検討する. |
D34 | ロボットおよびメカトロニクスにおけるインテリジェンス | 木口量夫(佐賀大) | 様々な分野へのロボットやメカトロニクスの進出に伴い,これらの知的化が益々重要となってきました.本セッションでは,ロボットおよびメカトロニクスにおける知能,知的制御,知的行動,知的ヒューマンインターフェイス等の最新の研究成果の発表を募集します. |
D35 | 進化的計算の最近の展開 | 喜多一(NIAD) | 進化的計算は単なる最適化法の枠組みを超えて多様な実応用が期待できる計算法として発展している.本セッションでは,進化的計算の最近の展開をついて手法と応用の両面から探る. |
D36 | エージェントシステム−自律・分散・協調機能の利用と高度化 | 鈴木恵二(はこだて未来大) | エージェントアーキテクチャが有する自律,分散,協調機能を積極的に利用するシステムについての構築技法,シミュレーション,評価手法,応用事例に関する研究を広く募集します. |
D38 | 環境知能化とシステムインテグレーション | 倉林大輔(東工大),淺間一(理研) | ロボットが動作したり人間が生活する環境にデータキャリアやカメラなどの自律エージェントを配置することによって,環境自体を知能化し,ロボットの動作を自律化・効率化したり,人間の生活をより便利にすることを可能にするシステムインテグレーション技術について議論する. |
D39 | 音声認識システム | 畑岡信夫(日立) | ・カーナビ、携帯電話、ロボット等への組み込み型応用を対象にして、音声認識技術の現状とシステム構築上の課題等に関する講演 ・特に、企業で、音声認識を使ったシステム構築を計画されている方々を対象 ・大学関係3件、企業関係3件、計6件の発表を予定 |
D40 | 顔画像処理 | 福井和広(東芝) | 顔画像から得られる認証結果を始めとする様々な非言語情報は、システムインテグレーションにおいて重要な情報である。本セッションではこれらを如何に獲得し、どう利用するかに焦点を当てた研究発表を募集します。 |
D41 | 先進LTAビークル技術 | 恩田昌彦(産総研) | 近年、環境に優しく安全で省エネルギー的な特徴を見直されて飛行船や気球等のLTAビークルが先端技術で装いを新たにして甦りつつあります。日本を始めとする各国での成層圏プラットフォームの開発、独での重量物輸送大型飛行船開発、米国NOAAの気象観測用長期滞空気球のGAINSプログラム、地雷探査用飛行船の研究、自家用飛行船、人力飛行船、レーザー光線駆動のLTAの構想等々の実用化についての議論を深める。 |
D42 | 原子力防災システム | 天野久徳(消防研) | 1999年9月に発生した放射線漏洩事故を機に,原子力施設における災害対策システムに関する関心が高まってきている.そこで,原子力施設における災害対策を中心としたシステムインテグレーションについて計測自動制御という面からアプローチを試みるセッションとする. |
D43 | RoboCup実機リーグ | 升谷保博(阪大),高橋友一(中部大) | RoboCupが始まってからかなりの年数が経つが,相変わらず実機リーグは新規参入チームにはハードルが高い.各チームが取り組んでいる最新の話題や,RoboCupのための使いやすいプラットフォームの事例紹介なども交えながら様々な議論を行い,参加チームが皆で共有すべき技術や,これから取り組むべき課題を明確にしていきたい. |
D44 | 月面着陸探査ミッションSELENE-B | 久保田孝(宇宙研) | 近い将来の実現を目指して月面着陸探査ミッション(SELENE-B)を検討しています。SELENE-Bでは、高精度な自律着陸システムの実証と移動ロボットによる無人地質探査を計画しています。本セッションでは、ミッション要求、要素技術、システム設計、研究課題について紹介します。活発な議論となることを期待しています。 |
D45 | 生産システム | 古川正志(旭川工専) 割澤伸一(東大) |
ホロニック,アジャイル,マルチエージェント等の新生産システムの概念が提唱されて久しくなります.本セッションは,システムインテグレーション技術として生産システムを見直し, Rapid,Smart(知的),環境,人との共生,SCM,e-FMS,自律分散等をキーワードとした今後の生産システムについて議論したいと思います. |
D46 | OPC技術の最新動向と適用事例 | 中川博之(横河電機) | OPC(OLE for Process Control)は,FA/PAといった製造業向けに,異なるベンダー間でのデータ交換インタフェースとして1995年に産声を挙げました。パソコン等の汎用機器が製造業で普及するのに伴い,いまやデファクトスタンダードと言っても過言ではない状況となっています。また,昨今のインターネットの普及に伴い,OPCも従来の工場内データ交換から,工場間,企業間でのデータ交換を可能にすべく仕様拡張を行っています。このセッションでは,OPC技術の最新動向と実際のOPC適用事例を紹介いたします。 (参考:http://www.microsoft.com/japan/business/industry/mfg/opchome.asp) |
D47 | 生産関連情報のXML利用に関するの標準化 | 橋向博昭(山武) | XML およびその周辺技術を用いた相互接続やデータ交換の標準は、従来の細部に渡る規約によりきっちりと固められた標準と異なり、必要な部分だけを選択的に採用したり異なる規約に基づくXML データ同士を相互に自動翻訳したりといった、柔軟性を内包することが可能である。こうした特性を生かし、製造業システム間の相互接続・協調運転等を目指した標準化活動が活発化してきている。 本OSでは、これらの標準化活動の事例を中心にXML利用の最新動向をレポートする。 |
D48 | ウエアラブル情報機器システム(時計学会) | 平石久人(シチズン) | 時計のように日常的に身につけるウエアラウブル情報機器が現実のものとなりつつある。この様な機器は情報処理だけでなく、センシングや通信、ネットワーキングといった機能を複合化して、システム的に使用されていくと考えられる。本セッションではこのようなシステム化の方向やこれを支える個々の機器の機能などについて議論を深めたい。 |
D49 | マシンラーニングにおける追加的学習法の現状と課題 | 山内康一郎(北大) | ロボットが試行錯誤を通して望ましい行動を学習する場合、一度犯した間違いは二度と犯さないことが望ましい。それは、過ちによってロボット本体やその周りの環境に与えるダメージを最小限に抑えることができるからである。だがロボットの学習エンジンとして神経回路等のモデルベース学習機械を採用した場合、学習が収束するまでに時間がかかるだけでなく、新規サンプルを確実に覚えさせようとすると、それまでの全学習サンプルの学習のやり直しを余儀なくされ、全サンプルを保持するための領域と多くの計算量が必要である。 これをいかにして少ない計算時間と小容量のメモリースペースを使って効率良く実現するかを目指したものが追加学習法である。本セッションでは、この追加学習法の最前線で研究されている方々の手法を紹介し、課題と今後の展望を議論する。 |
E.部会・調査研究会 | |||
E01 | SIにおける要素技術と制御技術(オートメーション部会) | 落合康住(東海大) | オートメーションを支える要素技術・制御技術で検討中 |
E02 | スキルの科学を学問する(ロボティクス部会) | 大須賀公一(京大) | 我々は「スキル」という言葉をなにげなく用いる.しかし実はまだよくわかっておらず,そこには新たな学問領域が広がっている予感を感じさせる.本セッションでは,「スキルを学問として考えることができるのか」,「何がわかるとスキルがわかるのか」といったことを多面的に議論して,何かがそこにありそうだということを実感してみたい. |
E03 | 日本はメカトロ分野のトップランナーを維持できるか? (メカトロニクスシステム部会) |
川路茂保(熊本大) | ミニシンポジウム企画予定 |
E04 | レスキュー工学(レスキュー工学部会) | 大須賀公一(京大),田所諭(神戸大) | 本セッションでは,SI2000,SI2001からひきつづいて,レスキュー工学に関する研究発表を広く集め,今後の分野の発展に寄与していきたいと思います. |
E05 | 介護福祉システム(福祉工学部会) | 細田祐司(日立) | 高齢化社会が進む中、ますます重要性が増してきた介護福祉を中心としたシステムインテグレーションの研究開発例の発表を募ります。例えば、人間とリハビリシステムのインターフェース、医療情報システムとリハビリシステムの連携等、幅広いシステムインテグレーションに関する発表をお待ちしています。 |
E06 | 検討中(VR工学部会) | 佐野明人(名工大),横小路泰義(京大) | |
E07 | 計測制御におけるユニバーサルデザイン(ユニバーサルデザイン部会) | 西原主計(神奈川工科大) | 高齢者・障害者のニーズを考慮し,すべての人にとって使いやすい製品を開発・普及していくことが望まれ,総合科学技術会議「分野別推進戦略」でもユニバーサルデザインが取り上げられました.この世界的な共通認識に立って,機器製品の使い勝手を評価したり,みんなに親しまれるように改良したり,また新たな技術を開発する必要があります.ユニバーサルデザインの視点から21世紀の計測と制御の役割を討論したいと思います. テーマ募集の分野: 生活製品の測定評価・設計加工,加齢と使用性,家電・OA・情報機器の設計や評価,親しみのあるヒューマンインタフェース技術,住設機器システム,家庭・施設のコミュニケーションシステム,スポーツ健康システム,UD化への基礎技術など,構想,調査,研究・評価試験,成果等について. |
E08 | 相互作用と賢さ(相互作用と賢さ部会) | 橋本秀紀(東大) | 相互作用と賢さ部会では、現在あらゆる分野でキーワードである「相互作用」を中心とした知的システムに関するオーガナイズドセッションを企画しています。本企画は科学技術事業団さきがけ研究「相互作用と賢さ」( http://www.sogo.jst.go.jp/ )と密接な関係を持って行います。皆さんの積極的な投稿を希望いたします。 |
E09 | 共創システム(共創システム部会) | 三輪敬之(早大) | 現在の閉塞的な社会状況を克服するためには,共創による互いの身心を介した実践的かつ持続的な場づくり(コミュニティの創出的設計)を行う必要がある。この場づくり技術の核心は現場における互いの間の信頼性や創造性,さらには多様な関係性の創出にある.したがって,これに成功すれば,深刻な社会問題(生活と経済の乖離,学校崩壊,環境破壊,医療ミス,高齢者介助,農食問題など)を解決できる可能性がある.しかしながら,この場づくりを支援する技術においては,システムの内部に人間の身心の働きが組み込まれることになるから,これまでのような人間を外側から捉える主客分離的技術を超える必要がある.そして,人間を内側から捉えるために,身体性や主体性を取り込んだ主客非分離的技術(場の技術)が要請されることになる.そこで,本セッションでは,共創におけるコミュニケーションやコーディネーションに果たす身体性や主体性の構造と機能について検討を加え,主客非分離的技術に関するシステム論や,それらを活用したインタフェースの設計原理などについて新たな提案を行なう.また,「今,共にここ」といった共存在感や倫理感の創出を射程に入れた新技術についても考察する.さらに,既存のITネットワークを補完し,空間的に離れた複数の人間の間で共創の場が生成されるための二領域的なネットワーク技術についても検討する. |
E10 | 危険物処理システム(安全回復システム部会) | 新井健生(阪大),野波健蔵(千葉大) | 20世紀は科学技術が飛躍的に進展したが,それが残した負の遺産も大きい.遺棄化学兵器,地雷,汚染構造物など,これらはそのものが危険であるばかりでなく,それらを除去,除染,あるいは解体,撤去する作業にも大きなリスクが伴うものである.本セッションでは,これらの危険物を対象として,その拡散防止,除去,除染,解体,撤去等の危険作業のための機械化・自動化システムの実現に関わる基礎技術から実際の処理システムまでの幅広い研究発表を募集する. |
E12 | ロボット・セラピー・システム(RAT/AAT調査研究会) | 浜田 利満(那須大) | 高齢者に代表される社会的弱者に対する介護・福祉にロボットを介在させる試みを、動物を介在させる「アニマル・セラピー」に対応させ「ロボット・セラピー」と呼びます。ロボット・セラピーを探求するため、ロボット研究者ばかりでなく,医学、心理学、獣医学など幅広い分野からの講演を期待しています。ロボットへ何が期待されているか、ロボットに必要となる機能は何か,ロボットとの共生は可能かなどについて議論しましょう。 |
E13 | 社会計測制御システム(社会計測制御システム調査研究会) | 高木真人(横河電機) | 計測制御技術を社会システムに利用するためには、製品開発のための研究開発といった、いわゆる縦型研究成果の利用とは異なる困難さを伴う。研究成果が正しく評価され、利用されるためには、横断型研究開発の視点で、社会受容性、社会制度、ビジネスモデル構築、新規市場創出なども、総合的に研究の対象とする必要がある。典型的な社会計測制御システムであるITS(高度道路交通システム)を中心に、計測制御技術、およびその利用についてのご意見、ご提言、苦労談を募集いたします。 |
E14 | 力学系の本質と生物系の知能の接点を探る! (力学系・生物系の本質から制御を考える調査研究会) | 松野文俊(東工大),石黒章夫(名大) | 生物は機構的にみれば非線形であるし、そのロコモーションパターンの生成には非線形系が深く関連している。したがって、生物の運動の巧みさは,その非線形性に潜んでいるように考えられる。本オーガナイズドセッションでは,これらの課題を制御系の研究者と生物系の研究者がともに会して議論し、生物系の運動知能を力学的に理解することを目的とする. |
E15 | 防災情報システム(都市防災システム部会) | 村越英樹(都立科技大) | 近年、情報通信機器の急速な発展に伴い、情報インフラの整備が進みつつある。しかし、災害発生時の正確な情報伝達、避難行動等を考慮した防災情報システムに関する整備は、まだまだ不十分である。そこで本セッションでは、最新の研究成果や事例紹介の講演と討論を行う。 |
E16 | 産業に役立つ技術評価(産業に役立つ技術評価のための調査研究会) | 高森年(神戸大),則次俊郎(岡山大) | 技術評価の手法は企業または当該組織の数ほどあるといわれている。そこで、このセッションでは、メーカーとTLOで実際に使われている技術評価の方法について発表・考察をしていただき、これに基づいて表記仮題の議論を進める。 |
E17 | 適応制御システムの数理(適応学習制御調査研究会) |
水野直樹(名工大),大森浩充(慶應大) |
|
F01 | センシング | 一般 | |
F02 | 移動ロボット | 一般 | |
F03 | メカニズム | 一般 | |
F04 | システムインテグレーション | 一般 | |
F05 | 教育 | 一般 | |
F06 | 技能・制御 | 一般 |