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技術交流会

ごんべい舎
〒930-0858 富山県富山市牛島町18−7 アーバンプレイス B1
(JR富山駅北側徒歩1分アーバンプレイス内)



招待講演

講師 富山県立大学 情報工学部 データサイエンス学科 助教
松山 裕典 先生
演題
生物の知能システム:線虫C. elegansの小規模神経系から探る生体の感覚情報処理
講演概要 生き物は,自身の外界および内部の情報を統合し,経験と状況に応じた行動を生成する「知能」を持ちます。この知能は,情報の処理と伝達に特化した細胞であるニューロンの回路に生じる,電気的・化学的なシグナルのダイナミクスによってもたらされています。しかしながら,生き物の知能創発は,個々のシグナルの単純な重ね合わせや,一方向的な入出力応答だけで記述し尽くされるわけではなく,感覚入力・内部状態・行動応答が相互に結びついたフィードバックシステムの作動として理解することが重要であると思われます。こうした生物の情報処理のメカニズムを system-level で理解するためには,単一のニューロンから回路全体に至るまで,情報伝達の流れを精密にトレースできる研究対象が有効です。そこで私たちは,線虫 Caenorhabditis elegans (C. elegans) をモデルとした研究を進めています。C. elegans はわずか302個のニューロンから構成される小さな神経系を持ち,それらのニューロン間を連絡するシナプス配線の地図がすでに明らかにされています。すなわち線虫は,ハードウェアのレベルでは well-defined なシステムであると言えます。これまでの私たちの研究から,線虫が過去の摂食経験に応じて温度に対する嗜好性(好み)を切り替える連合学習において,温度感覚ニューロンとそのシナプスパートナーである介在ニューロンとの関係性が「温度の好き嫌い」をコードしていることが明らかとなりました。さらに,線虫の温度情報を処理する神経回路内には,行動の「ゆらぎ」を促進し,神経活動のパターンに「ばらつき」をもたらすニューロンが存在することも見出しています。現在は,神経系に生じる自発神経活動のダイナミクスとその機能を明らかにする研究を進めています。本講演では,これまでの研究成果に加え,現在進行中のトピックや今後の展望についても議論する予定です。
日時
2026年3月18日(水)TBA
講師略歴 2015年 名古屋大学 大学院理学研究科 物質理学専攻(物理系)博士課程後期課程修了.2015年 名古屋大学 大学院理学研究科 生命理学専攻 博士研究員.2020年 名古屋大学 大学院理学研究科 ニューロサイエンス研究センター 特任助教.2025年より富山県立大学 情報工学部 データサイエンス学科 助教.非線形物理学,システム神経科学,および行動生物学の研究に従事.博士(理学).日本物理学会,日本神経科学学会,日本神経回路学会の会員.


 

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